「人間は生かされている」寄生獣 完結編 ヒカルさんの映画レビュー(感想・評価)
人間は生かされている
前編に続き完結編を観賞しました
本作は誰にも裁けない人間の罪を描いた作品だと思います
人間に寄生する彼らは『寄生獣』と呼ばれ人間から駆逐されますが、牛や豚、魚にとっては人間こそが恐ろしい『寄生獣』です(脳まで乗っ取りはしませんが)
ましてや浦上のように快楽の為に同種を殺す人間(完結編で突然の登場…ちょっと戸惑いました)がいるという事実
ミギーの言った『悪魔に一番近いのは人間』という台詞がズシッとのし掛かります
グロさが先行しているので『漫画が原作の娯楽アクション』と思い込んでしまうと、良い意味で裏切られます
人間はもっと謙虚に生きなければいけないと思いました
命に、自然に、感謝したくなる作品です
また、俳優陣の演技が素晴らしかったです
主演の染谷将太は勿論、圧倒的な存在感の浅野忠信、深津絵里、声の出演の阿部サダヲ…それぞれの俳優さんの魅力が活かされていたと思います
前編の観賞から時間があいてしまったので間延びした感が少々残念ですが、見て良かった作品です
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