「敵の輪郭をぼやかして観るものに問いかける」寄生獣 完結編 猫柴さんの映画レビュー(感想・評価)
敵の輪郭をぼやかして観るものに問いかける
前作に続けてAmazonプライムで鑑賞
前作は敵との対立がメインだったけれど今作は
『敵』=寄生獣という輪郭をあえてぼんやりとさせて
観るものに問いかける。
『人間は違う種の苦しみを感じとれる生き物
自分と違う生き物と寄り添って生きていける
それは人間が持つ愛おしい特性だ』
他者の苦しみを感じ取ることは自分も苦しい事なのに
それでもそこに人間らしさを感じて
苦しみを感じる生き方をあえて選択したりもする
この作品では2組の母子が出てくるが
母子もある意味は10ヶ月の間寄生のような関係を過ごし生まれ、その分身を無償の愛で受け入れる
田宮良子の存在が尊く感じてしまうのもそのせいである。
宿主は子を愛する特性があるのだ。
新一とミギーがそうであったように
改めて原作のストーリーが素晴らしいなと思う
映画の感想だけでいえば
深津絵里さんの田宮良子は知性と冷徹さと美しさが
人間味離れしていて素晴らしかった
ミギーの声は阿部サダ夫さんの顔がチラついて仕方なかったけど阿部さんて綺麗で優しい声をしてるのね。
橋本愛さんのベッドシーンは不用だった。
浅野忠信さんのラスボスは、、
あまり印象に残らず
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