「寄生獣を映画化するなら、意外と良くできてるじゃん!みたいなのはやめ...」寄生獣 完結編 saikimujinさんの映画レビュー(感想・評価)
寄生獣を映画化するなら、意外と良くできてるじゃん!みたいなのはやめ...
寄生獣を映画化するなら、意外と良くできてるじゃん!みたいなのはやめて欲しい。
その程度ではどうせすぐ中古で100円とかで並んじゃうんだから…すぐ歴史に埋もれるよ。
せっかくのグロシーンは、日本映画にしてはCGいいんだけど、せっかくグロシーンがたくさんある映画なんだから、80sのスプラッター映画みたいに実写特殊造型とかもやってほしかった。クロネンバーグ映画みたいに。まぁ厳しいだろうけど…
人物同士の会話シーンが多い映画なんだけど、説明ばかりでうんざりだし、ただ突っ立って会話してるだけのとても退屈な画が多過ぎる。黒澤映画とかみて勉強してないのかな制作者は…
何かしながら会話したりさ、または背景を動かしたり、それが人物の感情を表してるとか、そういう演出しなよ…
新一がミギーと味噌汁作りながら話してるとか、あーゆーのをさ。
そんな事では寄生生物じゃなくなってしまう、彼らには感情がないんだから、とか言うかもだけど、田宮は寄生生物だけど感情的になる所があるわけじゃん。そこを上手くやればいいんだよ。公園のシーンとか、普通に背景の木々が揺れてるだけ。
原作ファンとして気に入らないのは、殺人鬼が後藤をみて怯え、え?お前らにはあいつが人間に見えるのかよ!!みたいに動揺するけど、映画版動揺足りね〜…
お前らには人間に見えるのか…?
じゃないよ!もっと恐怖に怯えろよもう!
赤ん坊を髪の毛で守るシーンも、何であんな改変するの?
前編でも、石投げるんじゃなくて弓矢だし…
絶対石の方がいいじゃん!ムキムキの右腕みせろよ!死体の胸に開く大きな穴とかショッキングだったじゃんアレ見せろよー!
バイクとのカーチェイスはないし、バイクにまたがってるカッコいい浅野忠信もみせてくれない。
車は崖から落ちただけで爆発するし苦笑
火の中から後藤が出てくる所はT2の敵をイメージしてるし。あれギャグでしょ笑
音楽まで一緒だし笑
うん、あそこはよかったね笑
ミギーが後藤にヤられる時に、ふぅぁ!とか唸るのは違うけどな
音楽で雰囲気作るのもやめてほしいな。
音楽つけないと観客の心動かせられないからだろ。
セックスシーンは、いいね笑
服脱ぐところだけ違うかな。
あれ本当はロミジュリの感じやりたいんじゃないの?失敗してるけど。
後藤の足がムキムキになるところは見せてくれたけど飛ぶ時の足も見せて欲しかった。対決シーンは超ハリウッド的。T2っぽい。片腕で回る機械にしがみ付く所とか。
みんなの命を守らねば。のみんな、を人間と解釈するのはすんなり行かないかな
他にも微妙な解釈の改変があって、ミギーの生命活動が変化したのは放射性物質とか、えぇぇぇ…と。
そこは後藤の身体に入って多くを経験したからゆっくり考えたいってのがミギーだろう!そこに文学性みたいなものを見てたのに、削ぐな!バカ!
ラストでさとみが落ちてしまう瞬間の回想シーンとかとても下品な演出で胸くそ悪いですね。
殺人鬼がまだ近くにいるのにラブトーク始める感じも、いかにもご都合主義ですね。