寄生獣のレビュー・感想・評価
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これほどとは
漫画原作を実写映画化して…あーあという体験をし過ぎてしまったので今回もある程度覚悟して観た。
御見それしました!
これはナイスな快作!続編がリアルに楽しみな邦画なんてマジで久しぶり。
原作を刈り込んでいるのは当たり前なんだけどそこも気にならなく、全体的にバランスがイイ。CGも違和感なくバトルシーンも悪くない。というか良かった。
危惧してた阿部サダヲの声も悪くなかった。
染谷君を始め俳優も良いが、特に橋本愛の可憐さが光ります(ファンなのでかなり贔屓目ですが)
続編がさらに突き抜けたシーンが加われば邦画の歴史に残る作品になるのでは、と期待してしまうぐらいの出来でした。
名作の復活
文句なしです。充分の出来。
阿部サダヲの声には始め違和感ありましたが慣れればなんてことない。戦闘シーンも素晴らしい。
染谷君は相変わらず歪んだ青年役が上手い。余さん、深津さん、素晴らしい演技でした。
2時間で収まるのか心配でしたが、どうやら続編もあるそうで、必ず見に行きたいです。後藤との対戦楽しみすぎる。
ミギーが動いてる!動いてるぞ!
うんうん、良いですよ!良い!これは頑張りましたよぉ山崎貴監督!脚本家さんとかなーり、かなーり綿密に内容練っていったんじゃないでしょうかね。原作が言わずと知れた、あの、あの大人気傑作漫画ですから。自分も思春期の頃にゃどっぷりハマったクチでしてね(ミギーが大好きで大好きでねえ)。まあいつかは実写映画化するんだろなあ、と淡い期待を抱き続けて思い焦がれて、気付けば20年も経過してましたか!と、遠い目にもなってみたりして。いっや~待たされました。はい。
で、10巻に及ぶ長編漫画を前後編にてどうやって手際良く捌いていくのか?てのはね、そりゃあ内容をうまく交通整理して、あらゆる要素を吟味、取捨選択するってのは必要なんですけど、そこは慎重に慎重を重ねないと、原作ファンの厳しい目ってのも勿論ある訳で、下手うって原作レイプだ!なんて叩かれたら作り手受け手お互い不幸だし、お互いたまらんのですよ。屋号を汚すなんて以ての外だ!となっちゃう(ここが『寄生獣』に限らずどれでも言えることですが、熱狂的な原作ファンのイタ目な部分ではあるんですけども)。
そこで、監督が恐らく苦心して選んだやり方が、「設定の若干な改変」と「物語を畳み込む」ことなんですね。
主人公、泉新一の境遇を変えたり、或る原作主要キャラを省いたりするのは、もうここは仕方がないんですよ。仕方がない。作り手がそう判断したなら。2時間以内に前編として5冊分の内容を収める訳でしょ。そこに話の筋を挫くことなく全ての寄生獣エッセンスを入れる策として、物語を徹底的に畳み込むという手法を投入してるんですね。畳む、というのはつまり、原作がAルートだとしたら、映画はBというルートを用いて、繋がらなかった展開と展開を繋げて話の流れを短縮してってるんですね。例えば、んー、例えばですけど、Aだと或る事件は旅行中で起きるのに、その旅行を省いて事件発生だけを抽出してBルートの流れに組み込むというか(この説明で合ってるかなぁ)。これは本当、冒頭でも言いましたけど、脚本かなり練りまくったんだろうなあ、と感心した部分です。
あと『寄生獣』は、ほら、皆様ご存じの“ドログチャ陰惨グロテスク切り株”漫画って側面があるじゃないですか。側面というか正面か。そのグロがあるからこそ、人気を獲得して来たと言っても過言じゃないですよね。映画はそこを一体どうするか!?て問題もあってですね。
邦画的なエンターテインメント性を持たせたまま、そこ破綻しない程度のグロを入れるとなると、R-18指定で容赦なく切り株描写なんてやっぱり有り得なくて。もしやっちゃったらコアな観客以外の集客はまず見込めませんからね。だから何とかギリギリのラインをPG12でギリギリに見せてくれた手腕は、ここも山崎貴のVFX使いの妙技を見せて貰ったな、という気分でして。よく頑張ってくれたなあ、と。勿論「グロが少ない!物足りないぞ!」て方々の意見もあって、それはそれでとてもよく分かるんですよ。難しいところでもあるんですが、自分はこのバランスで丁度で良いかな、という感想です(例えば韓国で映画化したら間違いなく邦画を遥かに凌ぐドログチャシーンオンパレードになるんでしょうね。それも観てみたいけども)。
ひとまずは前編お疲れ様!と言った感じで、総合評価は『完結編』を観てからですね。楽しみ楽しみ。
染谷将太いいね!
原作の良さは損われていないが、エピソードを詰め込み過ぎていて展開が性急でドラマ性が追いついていない印象。人間の本質に迫る哲学的なキーワードがクサい。母子家庭への変更もあざとい。
ただ、新一とミギーが発する'命の意味'の問いかけを染谷将太と阿部サダヲが息吹をもって軽快に伝えており、物語を引っ張る魅力十分でそこは好き。
★★★エンディング後に『完結編』の予告が流れる!★★★(2015年4月25日公開予定)
実写版も何気にOK(*^^*)
原作から実写になったら結構拍子抜けするのが多いが、原作に沿った感じでストレス無く観られた。更にミギーとの会話のやり取りが可愛くて面白くて、映画館だと言うのに何度か吹き出してしまった(^_^;)
次作も春に観に行きます(笑)
いいところもある
原作ファンなので、思ったほど悪くなかった、という後ろ向きの感想になってしまうところがある。
原作を知らなければ、それなりに面白く、考えさせる内容にはなっていると思う。
一番致命的にだめだと思ったのは、ミギーの性格と考え方。彼の人間の価値観に対する冷徹な分析と問いかけがこの作品のキモなのに、作り手がそれを理解していないと感じた。完全にコメディ向けのもので、考え方が浅く、分析にするどさを感じられないし、人間らしすぎる。
CGの演技も不自然なところが多く、アニメ作品と感じさせる。CGは試しながら修正を加えていくしかないから、それなりに予算がなければ直していくのは難しいのだろう。それにしても、使い方が下手だと感じる。アニメ的な演出がそのまま実写に入ってしまっている。
原作のエピソードを省略したり合体させたりして短く短縮する部分でうまくいったところもある。しかし、改変にともなって変えるべきところが変わってない、といった不自然さが目立った。特に母親にまつわる部分に不自然さが多く、主人公の悲しみと慟哭に全く感情移入できなかった。
また、原作では普通の主人公が段階的に戦いに慣れていくところにリアリティと緊迫感があったが、エピソードが少なすぎて、戦いに説得力がなく、予定調和的でしらけてしまう。
こういう、尺が短くなったから悪くなった、ということを言わせないでほしい。
映画のテーマそのものにも不安がある。人間の毒を強調し、田宮良子にもしゃべらせているが、原作では、そのような、人間を毒、パラサイトを中和剤、と考えることもまた人間のエゴであることが重要なメッセージだった。このへんをどう深めるのか、完結編では見どころかもしれない。
映画になって良くなったところもある。
田宮良子の親とのエピソードでは、原作から大幅にセリフをカットして、非常に説得力のある、自然な展開になっている。
実写だと役者の演技や背景などに、漫画よりもはるかに多くの情報を入れられる。その利点をフルに活かした改変だろう。
こういう、映画ならではの質の良い改変を全編に渡ってやってくれたら、ものすごく良作になったんではないかと思う。
原作好きでも楽しめた
原作を10回以上は読んでますが、それでも楽しめました。キャスティングも映画用のストーリーも原作を再現しつつもオリジナル感がある。CGもきれいでした。ただ原作の要所をポンポンと繋いだような展開もあったり少しだけボリューム不足を感じたので4.0にしました。次の完結編が待ち遠しいです。もう一度見たいかどうかと言われれば、見たい方な映画と思います。
山崎貴は脚本書かなければグッジョブ
素晴らしかった。予想より全然いい。これがあの『永遠の0』『STAND BY ME』の監督とは思えない。期待したのは脚本が『三丁目の夕日』の古沢氏だったのでひょっとしてと思ったら正解だった。山崎監督は脚本が下手なので書かない方がいい。それとキャスティングの勝利。染谷将太にしたことでジャニーズ主演などの映画より3割はよくなっている感じ。染谷を押し通したプロデュースワークに拍手。刑事役なども手抜かりないキャスティング。本気で映画をつくろうとしているのがわかる。いや、恐れ入った。まあしかし2本に分ける程の中身かどうか、とは思ったが後編も期待。
かなりグロいがテーマは重要。人間の在り方を問う意欲作。
【賛否両論チェック】
賛:原作などの知識は不要。寄生生物の存在を通して、人間としての生きる理由や、あるべき姿を問うているのが見事。新一が少しずつ変わってしまう様子も、考えさせられる。
否:人間を食べるシーンなど、グロシーンがかなり多い。
まず、人間を食べる寄生生物のお話なので、描写はかなりグロいです。CG技術を駆使して、違和感なく寄生生物を表現されています。そんな寄生生物の出現を通して、人間の在り方が問われていくという、ある意味非常に皮肉なテーマです。何のために生まれてきたのか。人間にも寄生生物にも当てはまる共通のテーマを、敢えて人間にも投げかけてくる良子達の姿に、考えさせられるものがあります。ミギーの、
「『悪魔』という言葉を一通り調べたが、最もそれに当てはまるのは『人間』だと思うぞ。」
というセリフにも、深いものがあります。
主人公・新一が寄生生物の細胞の影響を受けて、少しずつ冷酷に変わっていく様も見どころの1つです。グロいのが大丈夫な方に、是非オススメの寄生生物サスペンスです。
なかなかの出来
原作は見てない。のが幸いしたのか、なかなか悪くなかった。前評判がそれほどよくなかったので期待していなかったが、下げていたハードルは軽々飛び越えてくれた。主演の染谷くんの演技はやはり上手。彼の演技が作品のレベルを上げてくれている。シナリオに特別な真新しさはない。続き物なので最終的な判断は続編を見てから。
よく再現しています
成否を握るのは寄生獣達のアクションとそのリアリティだと思って
観てみましたが、その点は問題なく楽しめました。CGらしいのですが
ミギーおよび新一とのバトルが漫画さながらの動きで再現されていました。
全体的に画面が暗めなのも雰囲気があった。完結編が待ち遠しいです。
「ゲルマニウムの夜」の朧を演じた新井浩文さんが、どう浦上を表現するのでしょうか。
面白く鑑賞。原作知りません。
原作は読んでいません。なので予告編の時は全く興味なく見ていましたが、山崎貴作品でもあり、フリーパスがあったので鑑賞。結果、非常に楽しめました。前日に神様の言うとおりを見ていたので、エグい度合いは普通に感じた。次回作も楽しみですし、漫画も読もうかと思います。
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