「PG12は分かっているけれど、もう少し工夫があればなぁ」寄生獣 ハチミツ舐太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
PG12は分かっているけれど、もう少し工夫があればなぁ
山崎貴監督作品は、ALWAYSシリーズと、ドラえもんを観た程度。
正直なところ、監督との相性は良くないので、今回も期待はせずに鑑賞。
寄生獣は、連載中から読んでいたので、それなりに思い出はあるし、監督がどのように寄生獣を料理するのかを楽しみにしていたからだ。
個人的にはあまり好きではない映画だなと感じた。
ゴア描写がイマイチだったなと。あまりその手の映画を見ている訳ではないけれど。
過激な表現です、どうですか?的な見せ方と、過激表現は風景です的感じがあり、もうちょっと違う魅せ方があるのでは・・と考える。
監督は、今回初めてゴア描写に挑戦されたのだろうが、そこを引いたとしても、ちょっとなと。
PG12という枷があるので、出来る事出来ない事あるのだろうが、そこは工夫次第なのではと考えてしまい、このような評価に。
島田に胴切りされる里美の同級生描写とか。あれ中身落ちるでしょ・・とか。
ストーリーについては、後編があるので割愛。
引っかかる所があるが、それはもしかすると後編でとても上手に回収してくれるのではと期待している。
2点特筆するならば、
①最後弓を使って倒す所。弓道を序盤に見せておきながら、弓を左右逆で引くのは、流石にどうかと。どうしても武道がスポーツにというセリフ生かしたいなら、槍投げとか原作と同じく石を投げるで良かったんじゃないかと。
②安田顕の使い方がもったいない。
クレジットあったか分からないけれど、中華料理屋で出て来る寄生獣役の方。この俳優さん、とても面白い演技する方なのに、あの使い方は、面白かったけれど、とてももったいない。HK変態仮面でとても振り切った演技してたのにな...。
あそこはもっと面白くできただろうになと感じてしまう。
つーか、中華料理屋という設定、一見面白いように感じるが、あそこまで派手にやらかしていると、ニオイとか色々バレないかと心配になってしまう。
飯を食べにこようと人間が食べられに来て便利だぞ的なセリフは、良いけれど、もうひとひねり欲しかったなぁ・・と。
むしろ、お肉屋さんの地下とか裏にある冷蔵庫とかで良かったんじゃないかと。お肉屋さんスタイルの寄生獣・・・でもベタか。