「前編としては及第点で、後編に期待できる」寄生獣 CRAFT BOXさんの映画レビュー(感想・評価)
前編としては及第点で、後編に期待できる
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90年代にヒットしたマンガ『寄生獣』の映画化。VFXには定評がある山崎貴が監督。
公開初日に観に行って来たが、昼頃の回で座席が半分ほどの埋まり具合。まぁまぁという入りか。
作品としては、本作は前後編に別れる前半部なので、トータルで見てみないと何とも言えないが、少なくとも前編だけ見れば十分に及第点というところ。
VFXはさすがと言えるのだが、山崎監督はVFX以外の部分でも、例えばカメラワークや構図なども腕がある。例えば、ラスト近くで田宮良子・後藤・広川の3人が、同じ部屋で収まっているのを建物の外から写す構図などは、素晴らしい。3人それぞれの持つ個性や方向性が、あの立ち方と立ち位置で表されている。何気に良いシーンだ。
ストーリーも、2時間以内で前半を収めるためにいくつかのエピソードを一つに纏めるなど、上手く整理できている。過不足なく無理のない展開だ。
後編まで5か月ほど空いてしまうが、期待して待っていたい。
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