「原作をだいぶ端折ったり、変えたりしているけど、全体的には、よくまとまっていて、見ごたえがあった。」寄生獣 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
原作をだいぶ端折ったり、変えたりしているけど、全体的には、よくまとまっていて、見ごたえがあった。
この映画の原作は、20年前のマンガですが、ジェームズ・キャメロンが映画化の権利を買っていたらしいです。
「ターミネーター2」のT1000型は、「寄生獣」からとったものらしいですが、結局本体の方は映画化されないまま、最近日本に権利が戻ってきたということです。
映画化するに際して、いろんな監督が手を挙げたらしいですが、結局VFXの第一人者、山崎貴監督に決まったようです。
人間に寄生し、寄生している人間以外の人間を食べる謎の生物達が、海から上陸してくる。母子家庭ではあるが普通の高校生、泉新一(染谷将太)の頭部に寄生しようとするが、失敗。新一の右腕に寄生することになる。それは「ミギー」(阿部サダヲ)と名付けられ、新一と奇妙な関係になっていく。そんな時、新一の学校に、寄生生物に寄生された先生、田宮涼子(深津絵里)が赴任してくる。田宮は新一に興味を持ち、自分のネットワークに加えようとするが、新一は拒否。その後、新一は田宮が連れてきた寄生生物達と戦うことになっていく・・・。
ところどころ原作を端折ったり変えたりしているけれど、原作の名シーンや名台詞は残らず入っているし、全体的によくまとまっていて、面白かった。
全編VFXだらけと言っていいくらいの映画ですが、まったく違和感はなかったです。
特にミギーのところは、CG的な感じがすごく出そうなところだったけれども、影や何かでうまく処理していて、CGっぽさを消していた。
結構グロいシーンもあるけれど、グロいシーンもそんなにグロく見えないように対応している。
出演者は、原作のキャラクターのイメージとはだいぶ違うけれども、演技うまい人ばかりで、特に気にならなかった。
中でも橋本愛さん(村野里美役)がよかったかもしれない。
いつも同じ感じだけれど、自然で、演技に見えないところがよかった。