劇場公開日 2014年2月14日

「物足りませんでした」エヴァの告白 5pontさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0物足りませんでした

2014年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

好きで身体を売るのでなく、生きるがため致し方なく売ることが、罪かどうかの問いは、昔から取り上げられたテーマですし、今更ながら陳腐です。
また、移民となって入国を希望するエヴァを、ブルーノが手助けしたことについて、最後にエヴァがブルーノに、あなたは人間の屑じゃないと言う場面がありますが、その言葉の重さも当たり前のことに思えます。
むしろ、エヴァの方が、すべてを投げ打ってまで助けてくれたブルーノを置いて旅立つ姿の方が、むしろ罪深く感じてしまいます。
新しい土地に行ったエヴァは、また一から生活し始める訳で、本テーマの現実に対する生き方に答えを見い出せません。
クリスチャンとしての贖罪をテーマにした映画ではあっても、もっとドロドロした心の葛藤や生活描写、人間性など、現代人が観ても新鮮に感じる何かがあって欲しかったです。

5pont