「恐竜たちをなめすぎていませんか?」ジュラシック・ワールド 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
恐竜たちをなめすぎていませんか?
3D字幕で観た。1作目への敬意は感じられるが、恐竜たちへの敬意が感じられなかった。まるでウサギのように触れたり、仔馬のようにまたがったり、シャチのように飛び上がらせたり、ましてや猛獣のように調教だなんて・・・ 動物園や水族館のようで、やりすぎの感じがした。まぁ、恐竜にも草食と肉食がいて、全部一緒じゃないと思うけど、何だかなぁ。スピルバーグのインタビューによれば、今までの作品はすべて開園前やサイトBでの話なので、ぜひ成功したパークを映像化してほしいという要望が世界中のファンから寄せられたそうだけど、私は感心しないな。1作目を彷彿とさせるシーンが多いところや小道具たちはわくわくさせられたし、陸・海・空の恐竜たちをそろえたところは、技術の進歩を感じさせてくれた。今にも飛び出てきそうなド迫力の恐竜たちに怖がらせてもらえたけど、いい意味で期待を裏切らなかったが、それ以上の作品でもなかった。また、2時間以内に収めようと編集されたのか、場面場面のつながりが悪く「えっ、急にここに来ちゃったの?」みたいなシーンが多いのも残念だった。『ターミネイター』はドンデン返しが、いやらしかったけど、こっちはやっぱりラプトル、ティーレックスだね。
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