「もはや怪獣映画」ジュラシック・ワールド snake666さんの映画レビュー(感想・評価)
もはや怪獣映画
個人的に本シリーズに期待するのは恐竜のカッコよさ、そしてそのパフォーマンス内容につきるわけですが、現代のCGの技術のレベルでは恐竜ぐらいはもはや新鮮さはなく、ならばあとは恐竜の魅力をいかにカッコよく表現してくれるのかが期待される所だと思うのですが、今作ではTレックス以外の恐竜たちは雑な扱いで、各種それぞれの登場シーンもありがたみに欠けるものとなってしまっており、いろんな恐竜が出てくるドキドキ感は極めて弱いものとなっていました。
ゆえに本来は求めるつもりのないストーリー展開のドイヒーさが浮き彫りになり、より一層テンションを下げてくれました。
主人公のチビッコ兄弟しかり、恐竜に振り回される大人達のドラマ展開には何の感情移入は出来ず、とにかくジュラシックワールドの経営陣、運営陣の頭の悪さには終始イライラさせられるしまつ。
まぁ、こいつらがバカでなければストーリーは進行しないし、映画としての盛り上がりは成立しえないわけですが、もう少しこりゃ仕方ねーなと共感させるような展開でもあればもっとハラハラドキドキできたのではと。
そして最後の最後は、あれっ?俺ジュラシックワールド見に来たんだよなと、何か違うもの見てないかと違和感をバリバリ感じ、とても後味の悪い映画鑑賞を味わいました。
スピルバーグはよくこんなのに金を出せたなと。
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