「ラストまで一直線のクライマックスストリート」ジュラシック・ワールド ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストまで一直線のクライマックスストリート
『ジュラシック・パーク』シリーズ最新作でございます。数えて4作目でございます。その名も『ジュラシック・ワールド』でございます。“公園”から“世界”と、破格の昇格でございます。遂にお目見えでございます。
観る前から分かり切ってたことなんですがね。はい。「めっちゃくちゃ面白かった!!!!もう最っ高!!!!最高過ぎるでしょうが!!!!」て感じでね。はい。最高です。何回でも言いますよ。最高です。最高なんです。
えー、『ジュラシック・パーク』って何年前の映画でしたっけ?22年前ですか?もうそんなに経ちますか。あぁ、当時映画館で観た時の興奮。スクリーンに映し出される恐竜たち。その躍動感に胸躍らせたもんです。文字通りに「ハラハラドキドキ」モンで。
そうですかぁ。便所に隠れてた弁護士がTレックスに頭からガブリ!と捕食されてからもう22年経ちますかぁ。
うん。で、あの「そういった思い入れがあるからなのか?当時1作目『ジュラシック・パーク』を体験した人間だから4作目『ジュラシック・ワールド』が最高なのか?」と問われましたならば、それはハッキリ違うと断言いたします。全く違いますよ。
んーと、ただね、当時を体験した人間がそういう懐かしさ、感慨に浸ってしまうのはもう勘弁してくださいよ、て部分なんです。や、だって1作目への目配せもしっかりできているんですから、この映画。「そうか、あの世界と間違いなく地続きなんだな」というワードや場所が随所に出てきて。「とうとう帰って来たんだよ!この島に!」という気分にさせてくれるんですもの。そこはもう許してよ、と。
ああ、うん。もういいですね!こんなくっそどうでもいい釈明は!
徹頭徹尾のエンターテインメント性で以って、怒涛の展開怒涛の展開を次々と繰り出してくる、この楽しさを是非体験してくださいよ!て話です。
息つく暇なんてないですから!まさしく、これぞド王道の超大型娯楽大作!出し惜しみなし!特大大盛りの全力投球の出血大サービス!
本当ね、こんな隙のない映画もなかなかないですから。冒頭、テーマパークとしてのディズニーランド的ユニバ的富士急的楽しさを描きつつも、水面下で蠢く何やら不穏な影。ソイツが人間に牙を剥き、現実の悪夢と化した途端の地獄絵図(映画観てる我々からしたらパラダイスですけどね)。恐竜たちの大暴走。恐竜たちの大狂宴。
クライマックスにクライマックスにクライマックスが続き、超規格外な恐竜大合戦に雪崩込む、本当の!文字通りの!クライマックスを迎えての!あの!感涙モノの興奮!
ラストまで一直線の、このクライマックスストリートを体感してご覧なさいな!もうね、最高なんですから。最高でしょうが。最高以外のなにものでもない。
こんな幸せ、今日まで生きてきて本当に良かった。大袈裟じゃなく。少しも盛ってなく。本音で、生きてて良かったなあと。最高の日です。
100点満点ですよ。花マルもあげちゃう。