「モナ・リザを愛するがゆえ。」万能鑑定士Q モナ・リザの瞳 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
モナ・リザを愛するがゆえ。
原作シリーズをまったく知らないで観たんだけど、
この主人公の凜田莉子は、本当に綾瀬はるかの
イメージで良かったんだろうか?と思ってしまう。
まるで彼女そのものを描いているような感じだった。
面白いといえば面白いが、コントか?と思えるような
部分さえある。利口なのか、違うのか(ゴメン!)
どうやら原作のイメージとは違っているらしい。
ただツッコミどころ満載の推理劇になっているものの、
なかなか面白かったのは独創的な鑑定の数々だった。
少し前にシリーズが終わってしまった「シャーロック」、
次々と相手の過去や素性やその少し前にやった事まで
ポンポンと当てていく推理は聞いているだけで面白い。
そんな天性の力を持っているのがこの主人公になるが、
なぜか昔はバカだった、なんていう過去まで披露する。
(このクダリは本当に必要?)
冒頭の怪しい試食会の席で見事に謎を言い当てた莉子、
その場で取材していた小笠原(松坂)はたちまち彼女の
鑑定の虜になり、断られてもしつこく取材を申し入れる。
ちょうどその頃、日本にモナ・リザが来日することになり、
警備強化の臨時学芸員候補として莉子が推薦される。
本場・ルーヴルでの採用テストに合格した莉子は、同じ
合格者の流泉寺(初音)と日本での研修に参加し始めるが、
習熟する毎に頭痛に悩まされ、鑑定にも影響が出始める…
試食会の謎、簪の鑑定、小笠原の過去、そして絵画鑑定、
どこがポイントでそれで何が分かるのか、が非常に綿密で
つい聞き入ってしまった。モナ・リザ盗難の謎に於いても、
過去の歴史と裏書きの文字にまつわる秘密までどんどん
説明してくれるので、へーっ!と入り込んでしまった自分。
警察の動きがおかしいとか、何で絵が燃えないんだ?とか
じっくり観ていればいい加減な映像のテンコ盛りなのに、
そんなことよりこっちの解明のが先。なんて思ってしまう。
あー。こういうところで騙されているワケなんだ、私も…^^;
脳の記憶構造って凄いのね。仏語の一夜漬け!?ムリだろ~。
(これシリーズらしいので、ドラマでやってくれないかな~)