劇場公開日 2014年5月31日

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「モナ・リザにまつわるミステリーより、二人の美女に見とれてしまった!(笑)」万能鑑定士Q モナ・リザの瞳 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0モナ・リザにまつわるミステリーより、二人の美女に見とれてしまった!(笑)

2014年5月28日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

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松岡圭祐による人気ミステリー小説「万能鑑定士Q」シリーズの一編を映画化。
毎度の事ながら原作は未読。ほとんど予備知識ナシ、あらすじも映画観る前にさらりと予習したぐらいで鑑賞。

美しき万能鑑定士・凜田莉子が、ダ・ヴィンチの世界的名画「モナ・リザ」を巡る謎とトリックに挑む。

日本版「ダ・ヴィンチ・コード」とは良く言ったもの。
さすがに濃密さでは足元にも及ばないが、あちらのように小難しくなく、さっぱりとしたエンタメ・ミステリーに仕上がっている。

モナ・リザにまつわる逸話も興味惹かれるが、やはり見所は、二人の美女。

“綾瀬はるか劇場”と言っていいくらい、彼女の魅力満載。
どう見ても天才鑑定士に見えない…という誰もが思う疑問はさておき、原作でも絶世の美女という設定らしく、小説のカバーイラストからイメージしても、そう悪くないキャスティングでは?

ライバル鑑定士・美沙役の初音映莉子は、対照的にイヤミすら感じさせるクールビューティーさ。
ちょっと演技力は拙いが、美人だから良しとしよう(笑)

理由は違えど、両者の芸術への思いは同じ。これが終盤の山場となる。
監督の佐藤信介の過去作品に主演した人気女優がカメオ出演。
美女ばかり目立ち、お陰でもう一人の主人公、松坂桃李は完全に霞んでしまった。

ツッコミ所は多々。
日本映画初のルーブル美術館での撮影が話題だが、それは序盤だけ。もっとがっつり海外が舞台だと思ってた。
美沙はフランス語が堪能という設定の割に、あまりフランス語を披露するシーンが無い。

莉子が身に付けた“ロジカル・シンキング”が興味深い。情報を喜怒哀楽の感情と共に記憶する暗記法。我々も実生活において、強い感情と共に覚えたものは確かになかなか忘れない。
“万能鑑定士”という莉子のキャラ設定もユニーク。絵画のみならず雑学まで、幅広い知識と鑑定眼を持ち、これなら題材を変えて幾らでもシリーズ化出来るだろう。
後は観客の鑑定次第?

近大