ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅のレビュー・感想・評価
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遺すもの、世代交代…そして道は続く
アレクサンダー・ペイン監督の前作「ファミリー・ツリー」を観賞後に本サイトにレビューをアップしたが、その後もう一度見直してみると以前より全然良くて、イマイチ分かってなかったことを実感した。
何度観てもいいかなって思うくらい見飽きない映画だし、新しい発見があるし、時が経つほどジワジワ効いてくるものがある。
そして本作も静かに静かに効いてきます。
きっとまだ分かっていないとは思うけど、A・ペイン監督を受け入れるだけの引出しみたいなものが備わった分だけ以前よりもずっとこのオフビートで何も起こらないんだけど奥が深い感じを飲み込めるようになった。
きっと本作も時間と共に昇華していくに違いないだろう。
横長のシネスコープにモノクロの画面一杯に広がる風景はどこか見たことのあるような、そしてどこの地方にもありそうな人間関係…いゃあ、分かるなこの感じ…そしてこれまた静かに訪れるカタルシスと…
小津安次郎作品が好きだというA・ペイン監督だけあって日本人には受け入れやすい映画だと思います。
とにかく良い映画でした。
平々凡々
「親子の絆!」。普段親孝行していない人にとって、この手のフレーズはかなり気になったのでは。前評判の影響もあって満席でしたが、鑑賞後の印象は「まあこんなものかなあ」という程度でした。期待が大きすぎるとがっかりするのでご注意を。
私だったら…
自分の親に何ができるだろう?
上映終了後、そんなことを考えました。
頑固じいさんウディとその息子デイビッドの、
当選詐欺まがいの賞金をモンタナからネブラスカまで取りに行く、
ただのロードムービーですが、年齢・家族構成がほぼ私と同じ。
車はスバルレガシィ。旅が始まると、私も彼らの車に同乗してるような感覚になってしまいました。
旅が家族愛を確認させるきっかけになる点では、
少し『レインマン』に似てるのかなぁ。
笑いもあり心温まる作品でした。
身につまされる
なんて優しい次男であろうか。
年老いた親を持つ家庭では、似たような事態に遭遇することは少なくないと思う。
まさか1200kmも、歩いていくとまでは言い出さなくても
明らかな思い違いなどは、日常茶飯事かもしれない。
そんな時に私たちの、否、私の反応はどうだろうか、
たぶん長男の反応と同じだと思う。
主演のブルース・ダーンは、アカデミー賞主演男優賞ノミネートされるにふさわしい名演だが、それ以上に助演女優賞ノミネートのジューン・スキッブが印象的である。たくましい女性が登場する映画は大好きです。
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