「20年目の1月17日」アゲイン 28年目の甲子園 tomboyさんの映画レビュー(感想・評価)
20年目の1月17日
完成披露試写会で中井貴一さんが書き表した「繋」がるの文字。
3.11の災害で父を亡くし、神戸の女子大に通うヒロインの「美枝」。みんなでふたたび目指す舞台は阪神甲子園球場。
公開が今年まで延びた理由と初日公開日の1月17日に、この作品を制作した陣営と重松清、大森寿美男監督のすべての思いが込められていると汲んであげたい。
困難を乗り越え立ち上がる歴史を繰り返してきた(アゲイン)日本と、そこに住まう激しくも優しい日本人のドラマ。
時と人が「繋がる」叙情あふれる人間ドラマの傑作だ。
これも親子試写会で中井貴一さんがいみじくも語っていらしたが、むずかしいところはひとつも無いすべての人が楽しめるエンターテイメント映画。観れば分かる。
久々に清々しい涙が流せる素晴らしい映画である。
公開日の韻を含め、「東映やるな」という気がした。
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