劇場公開日 2014年9月27日

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「素直に「良い映画」と言える名品。」アバウト・タイム 愛おしい時間について 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5素直に「良い映画」と言える名品。

2014年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

大好物のタイムトリップものってだけで、単なるラブコメをどう味付けするんだろ?
なんて軽い気持ちを見事に吹き飛ばされた一本。

「幸せで豊穣な『バタフライ・エフェクト』」
スコシ・フシギな設定に囚われ過ぎず(故に多少乱暴なのも、また愛おし笑)、非モテ系男子の彼女ゲット大作戦から、最後には人生の素晴らしさを謳うまでに話を拡げ切ったのが見事!
それでいて「何気ない日常をキチンと生きる大切さ」のようなテーマが一切ブレずに貫かれている芯の通りっぷり。
あざとく泣かせに来ないのも、逆に本当に心に沁みた。沁みたよ!涙

「ルビー・スパークス」を思い出させる、やたらキュートなヒロイン(「きみに読む物語」の、「過ぎない」魅力に溢れたあの人!)に、なんとか近づこうと奮闘するボンクラ主人公を描いた冒頭から…
ビル・ナイが本当に良い味を出す父の背中。
そしてこれもまたいい味を醸す、父になる主人公が繰り返す「今」とその結末の数々…

そしてそれを彩る音楽の使い方の見事さ!
「ウォールフラワー」と並んでの、R40がむせび泣くようなパーティシーンのt.a.t.u.…

はあ、もう是非観に行っておくれよ!涙

こうした良作がちゃんと評価されて、沢山の人の目に触れるような世の中であれば…
まだまだ映画というメディアが生き残られる!
そんなことを強く思わせる、「2014年の『素晴らしき哉、人生!』。

…なんて言いながら、ワシもタイムトリップしたくてならないのだが!ね?!涙

レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ