「繰り返す日々に幸せを」アバウト・タイム 愛おしい時間について uzさんの映画レビュー(感想・評価)
繰り返す日々に幸せを
評判がよさそうなのでリバイバルにて鑑賞。
魅力的なところも確かにあるが、個人的にはそんなにハマらなかった。
ややまどろっこしい家族紹介から入り、父親のカミングアウトから物語が動いていく。
シャーロットとの一幕は女心の面倒k…難しさを感じた。
ハリーの劇のために過去に戻るところは、ティムが利他的に動く数少ない場面。
しかしメアリーの連絡先を「消えてる…」って当たり前だろ阿呆か。笑
そしてそれを覚悟しての行動でもなかったことで、上がった株が元に戻ってしまうという。
一番引っかかったのは、妹の事故をなくそうとして子供が別人になってしまったくだり。
妹が事故に遭う世界に戻ることへも、既に目の前にある命を無かったことにすることへも苦悩が見られない。
他人の人生や命を弄んでるように見えてしまった。
ジミーも付き合ったことすら抹消されるほどヒドい男という描写はなかったし。
メアリーは非常に可愛かったし、ただの理想像でなく人間らしさもあって素敵。
父に叔父、ローリーやジョアンナもチャーミング。
中でもキットカットは、ややこしくも愛らしい妹として、定型でもないキャラ造形が最高だった。
それに比して、やはり主人公がイマイチなんだよなぁ。
父の語る教訓はタメになるし、タイムスリップ否定の結末も経験を踏まえてのものなので好印象。
ティム&メアリーとすれ違った後のルパートの動きが地味に好き。
日本人なら非難轟々になりそうなびしょ濡れの式の空気感や、スピーチが悉く最悪なのも楽しかった。
他人を連れて飛べる設定もいきなりだし、主人公が学びを得るエピソードをもう少し考えてほしかったです。
様々な有名曲に混じってCRAIG DAVIDが流れてアガった。