「過去へ戻ってやりなおせたら」アバウト・タイム 愛おしい時間について nevila21さんの映画レビュー(感想・評価)
過去へ戻ってやりなおせたら
最初から引き込まれる進み方でテンションが上がった。構成分解して、考察していきたい。
ジャンルは何かを求めて旅立つ主人公。様々な出会いで成長するストーリー。でも、途中から魔法のランプのミックスにしてる。能力があっても、それで人生を変えるんじゃなく、そのまんま生きていく普通の人生が素晴らしいっていう締め方だから。
ここで評価が別れると思う。宝物を見つけに行って、でも、その冒険で得たものが一番の宝だったという展開ではないよな。かといって、自分から願って得た、過去に戻る力でもないよね。まあ、わかってて作っていると思うけど。
プロット
オープンイメージはエンディングイメージとは合わさらない。作れないわけじゃないなら、上手く出来たら良かったかも。
でも、最初の進み方は素晴らしい。テーマは父から言葉で出てた。どう生きるか、みたいな話だったと思う。主人公の始めの目標は恋愛。セットアップで登場人物はすべて出せている。
きっかけ、1stターニングポイントは時間逆行を自ら行う主人公か、最初の恋で振られた事で旅立つこと。どちらかなんだよな。
サブプロットで仕事の関係入れてるのか。あとは過去逆行の力を使ってお楽しみ部分。ミッドポイントが、過去に振られた女性に会うが、誘いを断って家に戻りプロポーズするところ。
そこから父の死に伴い、死のイメージと過去逆行の力の意味を考える。2ndターニングポイントのきっかけは、死んだ父にはいつでも会えるが、次に子供を作ることによって会えないシーン。そこで主人公は決断。
一気にエンディング。
良いよね。素晴らしい映画だよ。構成を直せる部分はあるが、わかっててやってる節があるのが、この脚本書いた方がどれだけ想いをこめて作られたかがわかって感動した。