「人生に疲れたアラサー独身女性も涙する素敵な映画」アバウト・タイム 愛おしい時間について bergamottさんの映画レビュー(感想・評価)
人生に疲れたアラサー独身女性も涙する素敵な映画
21歳になったときから過去に戻れるという能力が出てきた男の話。彼の家計の男性は代々過去に戻れる能力があるらしい。
今流行の東京リベンジャーズにどっぷりハマったので、面白そうだと思い観てみることに。
何度も人生をやり直している主人公に終始はらはらした。気になるシーンがたくさんあったけれど、今の私的には3つ気になったシーンがあった。
1つ目は、下宿先のおじさんが脚本を担当した舞台で、舞台俳優がセリフを忘れたことで舞台が最悪だったと聞き、その失敗を助けるために主人公が過去に戻ったシーン。その引き換えに主人公の未来が変わってしまい、つい先日恋に落ちた女性と出会わなくなってしまった。こうゆう誰かのために行動したことで、自分の人生が変わってしまうことが現実にもよくあると感じた(良くも悪くも)。結局主人公はその惚れた女性が好きな写真家を覚えていて、展覧会でまた会うことができた。その諦めないところというか、好きで一生懸命出逢おうと頑張るところも良かったと思った。
2つ目は、主人公の恋人メアリーに結婚を申し込むシーン。アラサーなので、やっぱり結婚のシーンは胸にささる...。プロポーズが唐突に感じられたが、なぜそのような思考に至ったのか気になった。主人公は結婚を申し込む前に初恋の女性に偶然再会していて、何度か自分から声をかけたが、会話がうまく行かず、過去に戻り、やり直しを何回かしていた。その末にはその初恋の彼女に家に誘われていた。そこで浮気になるかとハラハラしたが、浮気せず、急いで家に帰り、今の彼女にプロポーズしていた。初恋の女性が現れたことで、今の彼女と比較したのでしょうか。それとも一度浮気に走った過去もあったのか。(そのような描写はなかったけれど)少し男性心理が不思議に感じたシーンだった。
3つ目は、最後の方の教訓的なところを映像で伝えるシーン。同じ毎日は二度とやってこなくて、不安や緊張で味わえていないかもしれないけれど、「今日が未来から来た自分にとっての最後の日」だと思って日々を過ごすと良い発見があるかもと思った。
お父さんと息子でどちらも同じ記憶の過去に戻って海で散歩するシーンは素敵でした。
思い出って一人じゃなくて共有できるもんだよなと気付かされ、感動。
こんなきれいな終わり方で、素敵な映画だなと思った。
普段こんなに長文を書くことにないアラサー独身女性のレビューでした。