劇場公開日 2014年9月27日

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「思い出アルバムの代わりにタイムトラベル・・・」アバウト・タイム 愛おしい時間について kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0思い出アルバムの代わりにタイムトラベル・・・

2019年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 あまりにも評判がいいのでチェックしてみましたが、タイムトラベルものとしてはイマイチ、恋愛ものとしては普通、ティムの成長物語と考えたら、“失敗をなかったことにする”というズルい性格が気に入らず、病気の父に出会ってからようやく人生を学ぶという遅咲き物語だった。

 タイムトラベル、タイムパラドクスの醍醐味は何かを救うために善意で行った行動が負の部分をも伴ってしまうという虚しさがないと共感できない。また、金儲けなど己の欲望のために使うのは腹立たしいものがありますが、本作にはそれが無い優しさ中心のプロットですが、結局は自分がいい子ちゃんであり続けるための内容だったので残念です。

 それでも最も緊張する部分でもある、父(ビル・ナイ)の友人で脚本家のハリー(トム・ホランダー)のために演劇初演の失敗を防ごうとするものの、その結果、恋人の予感がするメアリー(マクアダムス)と出会ってなかった事実に対する焦燥感が面白いところ。しかし、このクライマックスのような部分が中盤の最初あたりだけに、タイムパラドクスの緊張感は持続しないのだ。

 そんな緩さ満載のジャンルものでしたが、妹の友達だったシャーロット(マーゴット・ロビー)の誘惑にも負けずにメアリーへの愛を貫いたこと、さらに父親から学んだこととして、失敗をやり直そうとする使い方よりも楽しかった一日を繰り返す楽しさが大事だということ。これがなければ全く面白くない作品だった。

 暗闇の中で拳を握り想像する。ちょっと試したくなってきましたが、念じてる時間が無駄になっただけでした(汗)。下手すると、トイレでいきんでいるときに思いもせず過去に飛んでしまったりしないのだろうか。うんこシーンが連発しそうだ・・・

kossy