「1日をもう一度同じようにやり直してみろ、という父からの助言から、息...」アバウト・タイム 愛おしい時間について BOnbonさんの映画レビュー(感想・評価)
1日をもう一度同じようにやり直してみろ、という父からの助言から、息...
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1日をもう一度同じようにやり直してみろ、という父からの助言から、息子に対する愛情をひしひしと感じる。親であれば誰もが子に、より充実した人生を送ってほしいと思うだろう。だがその充実とは、決して失敗を成功に変えることでも、やり直すことでもない。1回目では、不安や焦りなどによって気づけなかった、たわいもない世界に気づく。これこそが父のいう充実なのだ。そして、この映画の素晴らしいところは、タイムトラベルができない私たちにも夢をもたせてくれることだ。それも極めて簡単な方法で。
明日から、もっと楽しめそう。生きるのが楽しくなるような、とても綺麗な映画だ。
P.S.父親との最後の別れのシーンで、父親に最後にやっておきたいことを尋ねると、海辺での散歩だと答えた。子供の姿をした主人公の中身は大人になった主人公だ。子供の姿に甘えて、手を繋ぐ主人公を見ていると、胸中をかき回されるような気分になった。
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