「父と息子の友情?物語」アバウト・タイム 愛おしい時間について もしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
父と息子の友情?物語
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友人から勧められて観ましたが、実際の作品とパッケージから受ける印象が若干違うような気がしました。メインは主人公とヒロインのなんやかんやではなく、父親との親子愛、そして主人公の成長物語だろうと個人的に思っています。
主人公の家系の男は代々特殊能力としてタイムトラベルを使えるというトンデモな設定でしたが、バタフライエフェクトのような他のループ系の作品のように「タイムトラベル」いう行為が仰々しく描かれていないところがとても新鮮に感じました。
タイムトラベルを使って何かを変えてやろうというのではなく、平凡な日常を何度も繰り返すことで今まで感じ得なかった価値に気づいていくというその過程こそがこの映画の本編だったと思います。
父親との別れのシーンは涙無しには見れませんね。なんというか、この映画における主人公の一番の理解者は父親だったと思います。その支えを自ら断って前に進んでいくことを決意した主人公の姿にぐっときました。
観終わったあと、自分の周りが少し違って見えるような、不思議な作品でした。
あと個人的になのですが、邦題の「愛おしい時間について」のところが蛇足な気がします。これのせいで作品の見方が若干狭まってしまうような気がして…。「アバウト・タイム」だけで良いと思うなあ。
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