劇場公開日 2014年2月1日

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はじまりは5つ星ホテルからのレビュー・感想・評価

全26件中、21~26件目を表示

2.01970年代の生きる20代の女性像ならこれも有りだが、今のイタリアがこれでは納得出来ないなぁ

2014年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

人間の幸福とは一体何?
私たちは、この世に産まれ出て来て、この地球で毎日生きていく自分の人生の目的や、価値、そして生き甲斐を何に定めるのか?こう言ったテーマを描いた作品は、星の数程ある。

この作品のヒロインのイレーネの職業は、世界中の5星ホテルに宿泊し、そのホテルの評価を判定する覆面調査員。
世の中本当に面白い商売と言うか、こんな職業があるのだね。

一般庶民にとってその生涯に1度は宿泊してみたいと憧れる5星ホテル、そこにもしも自分がオフの日以外はズーッと順次宿泊する事が出来るとして、それを何十年も続けなければならないと聞いたら、本当に嬉しいだろうか?
一見世界のみんなが憧れる最高級のサービスを毎日受けられるとしても、毎日ホテルに調査目的で宿泊し、食事からサービスの総てを受けながら、そのサービスに対して順次判定を付けるとしたら、やはり憧れのセレブ生活が可能な、憧れの職業として、彼女と同業の職業を選ぶ人がいるだろうか?
こんな職業に幸せや、この仕事に対して、遣り甲斐を尚も感じられる?
世の中、一人一人価値観に相違があるので、イレーネの職業に憧れを持つ人がいたとしても不思議は無い。だが、少なくともこの映画の可笑しな所は、このヒロインが40歳を過ぎる今迄に真剣にその事に疑問も持たずに生きて来ていたと言う、彼女の価値観や、生き方に映画作品として高い評価を見出す事が出来るのだろうか?
ヒロインが演じる職業としてのアイディアとしては、変化があって発想的には興味の持てる部分だ。
しかし、自己の人生への新たな気付きや、目覚め、人生を見つめ直す事を想い立つヨソジ女の再出発映画としては、些かこの映画の設定自体が不自然と言うか、無理が有るのではないだろうか?これが、もしも20代の女性の葛藤なら、理解出来ない事もない。
しかし、40代を過ぎた女性の価値観とは到底考えられないところに、この作品の設定に無理が有ったように思える。
「マリーゴールドホテル」と言うホテルを訪れるシニア世代の宿泊客達が自己の人生を振り返り再出発をすると言う映画が2年程前にあったが、本作の場合はあの映画のようにはいかない。
「光陰矢のごとし」人生に待ったなし!気が付いた時には、もう手遅れよ!と、時間を巻き戻せない、自己の幸せな人生の旅を飛行するのに乗り遅れない様にと警告する最終案内便といった感じの作品なのだろうか?
これでは5星は採点出来ない、2つ星映画ですね!世界の観光地を観ながら、5星の綺麗なホテルで撮影しているから、画的には何となく美しく風情は有るけれど、何だかハリボテの安い物のチープなセットの様な映画で残念!でも尺が短く救われて点は甘くしましたよ。

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ryuu topiann

4.0ル・シネマの雰囲気にピッタリ!

2014年3月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

アラフォー・キャリアウーマン(古い?!)の憂鬱って感じの映画だったけど
ウツ率20%位なのが軽くっていい!♪( ´▽`)
若いカップルを雑に扱うホテルにガツンと言ってやる所とかは、かなり爽快!
観ると旅行に行きたくなります。
て、ゆーか良いホテルに泊まりたーい!
枕が五つ位置かれたベッドで無駄にグラスの数が多いルームサービスの朝食をいただきた~い!とか思う事、必定です!

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恩田かーや

4.0誰もが羨む人生って、他人が決める事じゃない

2014年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

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もしゃ

3.0あさい…

2014年2月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

いろいろな生き方があり、生きているうちにその都度その生き方に疑問を持つけど結局はその人生を受け入れなきゃ、って事?
この年代の等身大の悩みを描いているけど実にライト。このくらいの掘り下げ方なら五つ星ホテルをもっとたっぷり見せてもらい、調査員の仕事をしっかり見せてくれた方がよっぽど面白く仕上がったと思うのですが…。

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peanuts

3.05★ホテルのシーンがもっと観たかった。

2014年2月10日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

楽しい

40代未婚の高級ホテル覆面調査員の女性が仕事と人生を振返ると言う内容。

個人的には、5つ星ホテルのラグジュアリーな雰囲気がもっと楽しめるかと思っていたのですが…
結構シリアスに主人公の女性の人生にスポットが当たっている。そうなると40代女性の普通の迷走物になってしまっていている所が肩すかし。

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HIROKICHI

3.5Over30の女性はドラマチック。

2014年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

Over30の女性はドラマチック。

独身キャリアウーマン、専業主婦、シングルマザー。各々が 『こんなはずじゃなかった・・・』 『こんなもんかなぁ・・・』 『まぁ願ってた通りなのかな・・・』 さまざまな理想と現実との距離感に自分なりの折り合いをつけながらけして楽ではない毎日と格闘しながら朝が来て、また夜が更ける。

この映画の主人公イレーネは40歳を超え、一般女性が年間1~2回泊まれたらいいような5つ星ホテルを連夜泊まり歩き、セレブさながらの厳しい目線で評価する未婚で独身の覆面調査員。自宅に帰れば1人でジャンクフードを頬張る現実が襲う。冴えない音楽家と平凡な結婚、郊外で2人の子育てに奔走する専業主婦の選択肢を選んだ妹に『老後はどうするの!?』との詰問にも『愛する姪たちに養ってもらうわよ!』と強がるも姪とのお試し生活も生活感のギャップに馴染めず。
が、長年ソウルフレンドである元彼は家庭を築きつつある、同じ価値観を共有しあえると思ったキャリアウーマンとの出会いと結末・・・。

イタリアの至宝モニカ・ベルッチを世界基準に押し上げた監督・脚本・原案マリア・ソーレ・トニャッツイが同じく42歳のキャリアウーマンの視点から語った素敵な名言を引用します。
 『自由は恐ろしいものになり得るし、孤独でもあると誤解されがちなのは確かですが、現実には自由そのものが存在するわけではありません。常に妥協を余儀なくされるのです。唯一の真の自由の行使とは、何を諦めるべきかを選択できることです。映画の終わりでイレーネは、自分が諦めているものが何なのかを十分自覚し、自分の人生を楽しく続けていく決心をすることでしょう。』
もう一つの映画の見所は世界の5ツ星ホテルが贅沢に登場。中でも最後にエンドロールとともに流れる上海The PuLi Hotel and Spaはイレーネが新たな人生を確信させる信念を感じさせる『行き着く人生の幸福』を表現する。
DVDでもう一度観たい清々しい映画。

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myaa1969