「世界の5つ星ホテルと、独身女性の孤独」はじまりは5つ星ホテルから ゆりぽこさんの映画レビュー(感想・評価)
世界の5つ星ホテルと、独身女性の孤独
クリックして本文を読む
覆面調査員として世界中の5つ星ホテルを旅して回る独女の話。
5つ星ホテルを堪能できるちょっと大人のラブコメみたいな、ハッピーな物語を想像してたけど、「仕事に生きるアラフォー独女の孤独感」みたいなところにスポットが当たってるし、結局イレーネは孤独なままで、ジワリとしたハッピーエンドだった。
実在する世界の5つ星ホテルに惚れ惚れ。
ホテルのサービスはもちろん良ければ良いほど良いけど、旅の最大の価値は星がいくつとか値段がいくらとかそういう数値的なものでより「誰と何のために何をして過ごして帰ってくるか」で大きく決まるんだっていうことかな。かなり大雑把に言ったけど、中盤からの主人公の様子を見てすごく感じた。
旅を大きく左右するホテルに、客観的視点から点数をつけ続けてきた主人公は、人より多く旅を経験してるものの、自分自身の価値観で旅を楽しむことを忘れてたんじゃないかな。人生の殆どを旅する彼女にとって、旅を主観で楽しめないということは、人生という旅を楽しむ主観を失いつつあったんだと思う。
最後の最後で、人生という旅に出たんだなーと。
コメントする