「X-MENはネクストジェネレーションへ」X-MEN:フューチャー&パスト ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
X-MENはネクストジェネレーションへ
満を持してのX-MEN最新作!やっと来ました!て感じですね。
ファースト・ジェネレーションとファイナル ディシジョン(厳密にはウルヴァリン:SAMURAIなんですけども)の両続編という、他でも類を見ない、業界初(知らんけど)の新たな試みがフューチャー&パストでございますよ皆さん!
懐かしの歴代キャラクターも登場してくる、ファン感謝祭的な側面も併せ持つ一本というかね、長年このシリーズを愛し続けて来た人達への恩返しみたいな内容です。
X-MENサーガのプリクエルとして描かれたファースト・ジェネレーションの出来があまりにも素晴らしく、本来ならその監督のマシュー・ボーンに個人的にはメガホンを取ってもらいたかったんですが、今回は脚本&製作に関わっているということで、じゃあね、だったら!と激しく期待を寄せておりました。X-MENサーガなんて言っちゃいましたが、自分は1~3がどうにも不甲斐ない出来だと感じていましてね、だからファースト・ジェネレーション的なね、カタルシスが再び感じられるなら、そりゃあ楽しみだってなもんで。初代監督のブライアン・シンガーがまた監督かよ~、ていう不安は置いておいても。まここは好みの問題ですが。
でね、イイです。悪くないと思いますよ。
今作はね、皆さんご存知のウルヴァリンさんがガッツリ主役登板で以って作品を牽引してくれてます。
彼が未来と過去の橋渡し役を担い、両方の戦いを並列で結び付けるというスケールのでかい展開でございまして。過去に出張中のウルヴァリンさんの影響で未来に変化が及ぶという、綱渡りなストーリーなんですよ。これがハラハラドキドキの絶妙なさじ加減で。なかなか楽しませてくれます。
ただ、なんでしょうか。やはり気になった部分が無い訳でもなくてですね。
VFXがですね、別にこれといった真新しさみたいなものはなくて、スケールも大きい様でいて、こう見せ方がね、割とミニマムというか。過去の展開に重きを置いちゃってるので、未来のアクションがそんなに盛り上がっていかないというか。展開的に仕方のないことではあるんですが。
もっと!もっと面白くできたんじゃね!?という、物足りなさがない訳でもなくて。んー、難しいですね。
次回作には更なる大きな爆弾投下というか、仕掛けに期待したいです。