劇場公開日 2014年6月28日

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「【人の相を見て、現世の流れを見ずに起きた事。”今作は実話のクーデーターを基にした、朝鮮王朝史の政争を描いた作品である。】」観相師 かんそうし NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【人の相を見て、現世の流れを見ずに起きた事。”今作は実話のクーデーターを基にした、朝鮮王朝史の政争を描いた作品である。】

2025年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■人相を見るだけでその人の性格から、死に方や寿命まで見抜く天才観相師・キム・ネギョン(ソン・ガンホ)は彼自身が“虎の相”と見抜いた高官、キム・ジョンソ(ペク・ユンシク)の信頼を得て貧しい身分から宮中の要職に抜擢される。
 だが、王の弟・首陽大君(イ・ジョンジェ)に冷酷な逆賊の相を読み取ったことから、国家の命運と自らの人生と愛息子のジニョン(イ・ジョンソク)の命を左右する政争へと巻き込まれていく。

◆感想

・観相師という言葉は、この映画のフライヤーを見るまで知らなかったが、観相学は知っていた。
 マア、簡単に言えば、占い師みたいなモノである。
 だが、今作のキム・ネギョンはその人の顔を見て、性格は分かるがその後の人生や死に様迄分かるのだから、凄い。

・そんなキム・ネギョンを、序盤はソン・ガンホがコミカルさを兼ね備えた演技で魅せるのだが、後半は一気にきな臭くなっていくのである。
 少し残念なのは、政争の描き方かな。

・あとは、観相師と言えども、自分の息子の運命は見えないという所が、少し気にはなったかな。

・それにしても、王の弟・首陽大君を演じたイ・ジョンジェの、ハンサムだが悪人相は凄いなあ。けれども、テロップで”自分の行いを反省して・・。”と言う所も、少し残念。映像で見せて欲しかったかな。

<けれども、今作で最も顔相が良いのは、圧倒的にソン・ガンホなのである。成程なあ。朝鮮歴史映画はとても好きなので、面白く鑑賞した作品。
 今作が面白いと思った人は、ソン・ガンホ主演のハングル文字を発明した世相大王を描いた「王の願い ハングルの始まり」はお勧めだよ!
 いまだに、韓国映画を観るとエンドロールで延々と流れるハングル文字を見て”いい加減にハングル文字を読めるようにならないと!といつも思うNOBUでした。じゃーね。>

NOBU
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