「この時代の決定版」家族ゲーム KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)
この時代の決定版
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このような家庭崩壊状態が、この時代のひとつの社会問題であった。
父親は仕事にのみ没頭し、子育ては放置。母親は、夫に魅力を感じなくなり、無関心。子供は親をうっとうしく思う――そんな状況である。
そこに登場するのが、この破天荒な主人公だ。
しかし彼は彼なりに節度を守っており、この家庭の中でまずは押さえつけて“改造”を試みたりはするものの、多少の抵抗を受けたり、彼自身も最低限の常識は持っていた。
だから私はこの作品を観ていて途中まで、かなりフラストレーションがたまっていた。
「これはこのまま、社会問題を扱った作品として終わるのかな?」と思っていたのだ。
だが――なんといっても、この映画の良さは“そこから”だ。
それまでわざと観客にフラストレーションを溜めさせておき、最後に大・大・爆発を起こして、観客をスカッとさせてくれる。その爆発の起こし方が本当に見事で、まさにこの監督とこの俳優ならでは。
これは、この時代において最も上手くいった日本映画のひとつだろう。
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