「唯一無二」家族ゲーム 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
唯一無二
真横に並んだ食卓の演出も、
舞台装置みたいな勉強机も
噛み合わない台詞や行動も全て意味が分からないのだけど
他に真似出来ない、絶妙なバランスで出来た映画ではあるのかなと思いました。
映画の説明に当時の社会問題が…とか描いてたけど、
どこに社会問題が絡んでるのかも分からなかった。
むしろ独特な関係の家族のように思えた。
勉強しろとは言うものの、
あんまり家族に興味なさそうな父。
家族の心配はしてそうだけど、
息子の怪我にはそこまで問題視しない母親。
自分のことを話さない弟。
優秀ぶってるけど、生きがいをなくしちゃってる兄。
不思議なバランスの家族でした。
ラストの食卓シーンは
お前らの家族は壊れちゃってるよ?
と言う意味だったのかな?
ただ、100分の間飽きることなく観れたのは
単に松田優作の魅力なのか、
台詞やカット割にマジックがあるのか、
不思議な映画でした。
横に並んだ食卓といえば家族ゲームだし、
真似したら一気にリアリティーがなくなるし
そう言う意味では名作なのかもしれない。
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