「友だち」くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0友だち

2016年1月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

幸せ

ベルギーの絵本作家の代表作シリーズを映画化したフレンチ・アニメーション。
「アナと雪の女王」「風立ちぬ」と共に2013年度のアカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネート。

見ながらそのまま眠りたくなってしまった。
つまらないからじゃない。
この画、内容、作風、全てがあまりにも心地良すぎて。

まず、その画のタッチ。
まるで絵本がそのまま動いてるよう。
温もり豊かで、ああ癒される…。

話もとてもシンプル。
くまのアーネストと小ネズミのセレスティーヌの友情物語。
腹ペコなアーネストが、ゴミ箱に閉じ込められていたセレスティーヌを食べようとした出会いから始まって…。

映画の始まり、小ネズミたちは、くまは自分たちを食べる怖い存在と教え込まれる。
くまと小ネズミ。
食う者と食われる者。
まるで違う二匹に芽生えた友情を通して、立場も種族も関係ない、分かり合える事が出来る、友達になれる事を素直に教えてくれる。

とにかく、二匹のやり取りにほっこり。
基本子供向けのようであるが、所々の笑いもドタバタ過剰にではなく何処か上品さも感じ、特に大人にとっては温かく染み入る。

本サイトでもY○○○○!でもそれぞれレビューは一件だけ。
見逃すのはもったいない秀作アニメーション!

二匹の物語の続きがまた見たい。

近大