「【58年来の親友4人がラスベガスで、人生を謳歌するハートフルコメディ。マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ 、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クラインの名優4人も楽しそうです!】」ラスト・ベガス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【58年来の親友4人がラスベガスで、人生を謳歌するハートフルコメディ。マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ 、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クラインの名優4人も楽しそうです!】
■12歳の時から親友のビリー(マイケル・ダグラス)、バディ(ロバート・デ・ニーロ)、アーチー(モーガン・フリーマン)、サム(ケヴィン・クライン)は今や70歳。
バディの妻ソフィの葬儀にビリーが来なかったために、二人の仲が険悪になった事で疎遠になっていた彼らだったが、ビリーが到頭若きリサと結婚する事になり、彼のバチェラーパーティーでラスベガスに集合する。
歓楽の地で様々な美女と出会い、若さを取り戻した4人は大はしゃぎを始めるのであった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・私は今作の様な、ハートフルコメディが大好きである。
とても70歳に見えないマイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ 、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クラインの名優4人が、実に楽しそうで、生き生きとしているからである。
それにしても、良くこの4人を出演させたなあ。
・特にマイケル・ダグラスの豊かな白髪の髪量と、若き時と変わらぬイケメン振りには驚くなあ。
■今作が、只の老人(嫌な言葉である。元気な壮年とか、誰かもっと良い言葉を考えて欲しいモノである。)のコメディになっていないのが、良いのだなあ。
バディの妻ソフィの葬儀にビリーが来なかった理由を、ビリーがバーで歌う美しいダイアナ(メアリー・スティーンバージェン)に一目ぼれした時に話した事。
”本当は、ソフィは最初に僕の所に来たんだ。けれども、僕よりもバディの方がお似合いだと思ったんだ。”
ナカナカ言えないよねえ。自分も好きな女性に、自分より相応しい友人を勧めるなんて。それで、ビリーはイケメンなのに独身だったんだね。彼が財布から大切にしているソフィの白黒写真を取り出して、ダイアナに見せるシーンも良かったな。ダイアナが、ビリーに惚れるのも、分かる気がするな。
・その他のおバカシーンの数々も楽しい。アーチーがブラックジャックで10万ドル大勝ちして、その金で豪遊して翌日二日酔いで”眼が周る・・。”と3人で伸びている時に寝ていたのが、回転ベッド・・。クスクス。
・彼ら4人をリッチなマフィアと勝手に勘違いして、スイートルームに恭しく案内するボーイの姿。
・妻からコンドームとバイアグラを持たされて”浮気は一回だけよ!”と送り出されたサムが、美女と良い感じになった時に、彼女に言った言葉。”こんな素敵な事は、いつも最初に妻に言うんだ。”と言ってやんわり断る姿。その美女も”貴方、素敵ね。”と言って微笑むのである。
<ダイアナが、バディが聞いているとも知らずに、本当の事を言ってしまってバディがショックを受けるシーンも、そこからビリーが結婚予定のリサとキチンと話しをして、結婚解消し、ダイアナと結ばれる展開も、自然な流れで良かったな。
今作は、58年来の親友4人がラスベガスで、人生を謳歌するハートフルコメディの逸品なのである。>