劇場公開日 2014年5月24日

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「おそらく若い人にはピンと来ない作品」ラスト・ベガス うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0おそらく若い人にはピンと来ない作品

2024年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この顔ぶれに、何も感じない人は、見てもつまらないかも。

私にとっては、それぞれ主役級の4人が、幼馴染みを演じ、プレイボーイのマイケル・ダグラスが独身にピリオドを打つ記念のバチェラーパーティに集まりひと騒動、なんて聞いただけで、ワクワクしてご飯3杯はいけます。

渋いクラブ歌手を演じるメアリー・スティンバーゲンも、とっても魅力的で、華を添えています。彼女の歌唱する『オンリー・ユー』(プラターズの大ヒット曲)は独特の味付けで、心にしみるアレンジ。

惜しむらくは、キャラが立ちすぎていて、ビリーとパディの確執が、昔話としてしか語られず、ストーリーに描かれていないこと。「あ、この二人が仲悪いのは、過去になんかあったんだ…」と想像させるにとどめ、それにしちゃ、へそを曲げすぎじゃない?なんて考えてしまいました。

いずれにしろ、実力派揃いの、堅実な作りで、期待を裏切りません。それ以上でもありません。

余談ですが、『コクーン』とか『スペース・カウボーイ』とか、おじいちゃんしか出てこない映画って、若い時は何にも感じなかったんですが、私も、彼らに近づいてきたのか、自分をダブらせてしまいます。こんな映画も、あっていいなと思いました。

うそつきかもめ