「半笑いと腹立たしさを味わいに是非劇場へ。」地球防衛未亡人 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
半笑いと腹立たしさを味わいに是非劇場へ。
「いかレスラー」「かにゴールキーパー」「コアラ課長」「日本以外全部沈没」でお馴染み河崎実監督作品。
前半の○○と後半の○○という落差ある言葉を組み合わせたシリーズ。
今回は「地球防衛軍」と「未亡人」の組み合わせ。
前半の『固さ』『力強さ』と、後半の『淫靡さ』『心もとなさ』が印象的です。
作品自体は“良い意味で”酷いです。
全編通して半笑いと腹立たしさに溢れています。
が、こんな事は監督、主演、題名を観て最初から分かっていたこと。
それをわざわざ観に行っている訳ですから、文句を言うのは御門違いも甚だしい。
「看板に嘘偽り無し」という意味では誠実な作品かもしれません。
話自体はあって無いようなもの。
部分部分で社会風刺ネタが差し込まれていますが、本気でやっているのか悪戯けでやっているのか。
…皆目見当がつきません。
演技は主人公である壇蜜を筆頭に酷いです。
特に壇蜜の登場一言目のズッコケ具合は中々の見物です。
壇蜜に限らず年配俳優以外は総じて酷い本作。
おそらく宇宙怪獣ベムラスの演技が一番巧かったように思われます。
あと皆様が当然期待する壇蜜のお色気シーン。
「ギルガメッシュLIGHT」の方が余程エロいです。
その方面で期待すると、かなり肩透かしを喰らいます。
唯一終盤の舞踊シーン。
踊り自体には何もこなかったんですがね。
アップの腹周りに下着か制服の締め付け痕が。
これは出して良いのか!?エロいのか!?? なんて思いつつ。
何度もアップになる腹周りが気になってしまいましたね。
劇場に足を運ばずDVDレンタルの場合は途中で投げ出してしまう可能性大。
というかDVDレンタルのラインナップに並ぶのか怪しいライン。
「看板に嘘偽り無し」の半笑いと腹立たしさを味わいに是非劇場へ足を運んでいただきたいです。
オススメです。