救いたいのレビュー・感想・評価
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昨年の正月に松島へ慰霊に行って来た。
身近な知り合いの友人に、ある大学の研修医がいる。
その方の年収が約200万円だそうである。さて、それをどう捉えるか。だと思う。見合った賃金に僕は思えない。直接会った事はないので、その方の暮らしぶりは間接的に僕の知り合いから聞くだけだが、その方はかなり地味な生活をしているようである。
さて
結果的に医者の数は少ないし、見合った生活やその将来が見込めない。少なくとも昔の医者に対するイメージは現実にはないようだ。
つまり、聖職扱いをして、金を施さないのが現状のようである。
それは是正しなけりゃならないと思う。
医者以外のブリシットジョブに翻弄されている若者の中から、医者を作って行くべきなのだ。勿論、医療全般。
そんな経済政策をとるべきなのだ。
子供がマスクを掛けられ「バナナの匂いがするのよ」と言う場面が出てくるが、その「マスクからガスが出て来て気を失う」なんて言う単純な仕組みではないので、麻酔科医を過小評価しては駄目である。それと、麻酔による事故は全くないとは絶対に言わないので、その点は覚悟すべし。絶対は無い。マニュアルには「10万回に1回」と記されている。
割合リアルに医療が描かれていると思った。
但し、秋祭りで経済を立て直すと言う発想は相変わらずの日本的な発想。
さて、
まだまだ、大変な日々を送っている方は沢山いると思う。また、福島の事故は永遠に解決出来ない問題と思う。対岸の火事と思わぬ様に安全な社会を作って行かねばならないと考え、努力されている方々のご多幸をお祈りする。
観る方も辛い映画
原作者の川村隆枝さんは当時、仙台医療センター麻酔科の医長でしたからいわば実話に近いヒューマンドラマですね。旦那さんも医師ですが2013年に脳出血で倒れて半身不随になり、川村夫妻は介護生活を余儀なくされました。2018年に「夫の介護が教えてくれたこと」を出版されています。
映画では川島夫妻ですが、ご夫婦の地元への献身的な働きぶりが軸となり、震災のトラウマから恋愛できない麻酔医や義理の母と暮らす未亡人の看護師などをサイドストーリーとして描いています。
震災がリアルなだけに名の売れた俳優さんたちが登場すると、どこかつくりもの感が拭えない、妙な違和感があるのは何故でしょうかね、特に水産加工場の主、町の顔役の津川雅彦さんの臭い演技には閉口しました。
震災後3年経っても、まだ亡骸さえ見つからず、心の癒えない人々、後世に伝える意味での映画化の役割は大切ですし分かっているつもりでしたが正直、観る方も辛い映画でした。
ハッキリ言って駄作
このキャスティングでこれかよ、って感じです。
何のメッセージ性もないです。
「命を救う現場の緊張感」も出ていない。
「妻と別居してまで小さな診療所を開く意義」もいまひとつ伝わってこない。
津川雅彦さんや堀内正美さんが中心となって行う秋祭り復活の話は、完全にムダ。
震災復興を中途半端に入れているので、主題がぼやけてしまいました。
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