美しき棘のレビュー・感想・評価
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どこまでも暗い画面に気が沈む
何繋がりで鑑賞したのかは定かでないが、レア・セドゥ主演ということと独特な雰囲気に惹かれて鑑賞。
観終えて率直な感想、色んな意味であまりに暗すぎる。終始流れている独特な音楽は印象的で悪くなかったが、暗過ぎる画面に暗過ぎるストーリーの相乗効果はただただ沈む。
上映時間は映画としてはかなり短めの80分だが、これ以上はとてもとても…(汗)
本作の方が6年程前に撮られたようだが、「たかが世界の終わり」をふと思い出した。
この雰囲気すごく好き
台詞はあんまり無くて、場面ごとの繋がりや登場人物の行動の理由をその都度察していかないとついて行けなくなるタイプの映画。結構好き。
なんだか観ていて悲しくなる。とにかく寂しくて誰かと一緒に刺激的なことがしたくて、万引きしてみたりバイカー達とつるんでみるけどなんだか違う。家族とも仲が悪いわけじゃないけど、母を失ったことへの悲しみ方に温度差があるのでなんだか違う。
この、悲しみを受け入れたくなくてもがいているんだけど下手くそなかんじ、観ていて辛いな。
日本の少女マンガの映画化?
突然母親を亡くした16歳のプリュデンス。父親は相続問題でカナダ滞在中、母親のいない家に耐えられないと姉は家に寄り付かず、ひとり残されたプリュデンスは万引きをしてみたり、バイクの暴走グループを追いかけてみたり、あてもなく彷徨う。そんな彼女をいとこのソニアは自分のことしか考えていないと非難するが、もちろん彼女も母親の死を悲しんでいない訳じゃない。
突然過ぎた母の死をどう受けとめ、どう悲しんでいいのか分からないのだ。
ほとんど表情を崩さないプリュデンス(レア・セドゥ)が最後に見せる表情はいい。
しかし、ストーリは日本の少女マンガを思わせるありきたりなものだし、これはいい意味でも悪い意味でも、レア・セドゥありき、彼女なしでは成立しない作品だなあと思う。
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