それでも夜は明けるのレビュー・感想・評価
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歴史認識を改めさせてくれたオスカー受賞作
奴隷制を巡って戦った戦争が南北戦争だから、北部と南部で黒人の立場も白人の立場も違っているのは当然だが、どうも奴隷制廃止以前のアメリカでは、黒人は奴隷として搾取され白人はそれを支配しているという思い込みが刷り込まれてしまっている。
だから、北部で自由黒人として白人と同じように家族を養っているソロモンの姿がすんなり入ってこない。
しかし、そんな北部でさえ黒人に対する差別意識はあっただろうし、その際たるものがソロモンの拉致だ。何しろ南部では黒人は売り買いの対象だったから。
拉致され奴隷として南部へ連れて来られたソロモンには自由黒人だった自分は南部の黒人とは違うという特権意識があって、それがこちらが感情移入しずらい理由でもあるのだが、彼もまた自分が奴隷になって初めて南部における黒人の状況を知った人間のひとりだったのだと思う。
年老いた黒人奴隷の葬送。
黒人霊歌で仲間を送る歌声に合わせてソロモンも歌い出すシーンは彼の中の特権意識が取り除かれた象徴的なシーンだと思う。
実話ベースの今作だが(全てのキャラクが実在したとも考えにくいが)、キャラクターの配置が巧み。
北部の黒人ソロモンと南部の黒人パッツィ、人間的な製材所の持ち主と冷酷非常な農場主(白人現場監督)と対照的な人物を配置することでこの時代にあっても、黒人と白人という単純な対立構造ではなく、様々な立場で様々な考えを持った人間がいたということを教えてくれている。
ただ、(監督が気を遣ったのか)プロデューサーでもあるB・ピットが正義の味方然としたあの役を演るのは如何なものか?あの役はどちらかといえば無名の俳優が演じた方が物語としては生きたのではないかと思う。
主人公であるソロモンに感情移入出来ない中で、どのキャラクターが印象に残ったかといえば、それはM・ファスベンダー演じた農場主。彼のパッツィに対する執着は“愛”以外の何物でもなくて、それは本人以外の人間から見れば明らかで、だからこそ彼の妻もパッツィに辛く当たる訳だが、その“愛情”を自分にも他人にも認める訳にはいかずに悶え苦しむファスベンダーが素敵。
この複雑なキャラクターを彼にふったあたりは・マックイーン監督のファスベンダーに対する信頼を物語っていると思う。
命の重み。
主演キウェテル・イジョフォーの聡明な眼差しが印象的。
パッツィを演じたルピタ・ニョンゴも素晴らしい。影の主役。
プロデューサーも兼ねているブラッド・ピットがおいしい役すぎて興醒め。
寡黙な主人公、保身と強欲に駆られる支配者達、じっと耐える者達。
大小さまざまな罪と罰を持ち合わせている人間の本質を見つめるドラマ。
自由は汗と血と涙の上に成り立っていると伝える終盤が見応えずしり。
不屈の尊厳をメロディーに乗せて歌い上げる"Roll Jordan Roll"が胸に響く。
どういう思いで観るか
感想
何も考えずに観ると人が人を痛めつける、ただ単に残酷な映画となってしまうが何かを思いながら観ると考えるきっかけになると思う。
何を思うかは人それぞれだが、俺はこの映画をアメリカ人はどういう思いで見ているのだろうということを強く思った。白人と黒人の関係は日本にいる日本人には分かりかねるところだが、なんとなく戦時中の日本と韓国・中国を彷彿させるような内容だったのではないかと思った。内容を戦時中の日本と韓国・中国に置き換えた時、それを観る中国人や韓国人の気持ちは穏やかではないだろう。こう考えた時、アメリカでこの映画を見ている黒人はどういう気持なのだろう。映画館を出たあと白人の友人と今までどおりに接することができるのだろうか。人種差別に関して特に強い気持ちがあるわけではなかったが、そういった部分がとても気になった。
また、要所要所で、こういう現実を押し付けられていない自分の境遇に対して幸せだと感じた。
内容や描写
それでも夜は明けるというタイトルはちょっとミスマッチだった。タイトルだけ聞くと希望に満ちた内容なのかと勘違いする。実際、主人公は希望を捨てずに生きる、というよりはどうすることもできずにもがくというような描写だった。役者の演技やカメラワーク、表情の捉え方はとても上図だった。
スティーブマックイーンとブラッドピッド・・発音が快感
奴隷の映画だ。
それを知って行くならともかく、流行ってるからアカデミーだからと踊らされて観た日にゃ・・デートには止めとけ。
いまだ黒人差別は酷いが、東洋系も実体験から海外では黄猿と蔑称されることあり。女はみんな白人になりたいのだ。
ブラビがいい役で出てるが謳わないのはやはりそれで客寄せは気が引けたか。
良い奴隷映画だと思う。
「明けない夜はない、1枚」と言いそうになった
ほとんどの映画を、東京・錦糸町エリアで見るが、これは時間帯が適当でなかったので、渋谷TOHOまで行って鑑賞。かなり混んでいた。さすがオスカーの金看板は効果あり。
先日見た「大統領の執事の涙」と合わせて、米国における黒人の歴史的意味を改めて理解できた。その点で、自分にはためになった映画。
そういう米国の歴史、社会の成り立ちに関心のない人でも楽しめるか、というと難しいところ。
19世紀半ば、日本が幕末に向かう時代。米国では南北対立もあり、奴隷解放前夜でもあった。
そういう時代的背景の説明は一切ない中、普通の生活をしていた「自由黒人」が同じ国内で拉致された末に奴隷として扱われてしまったという実話が実直に描かれている。
黒人をワナにはめたのも、助けたのも白人というのは結局、白人支配から抜けられない黒人の実相でもある。
そして、100数十年前には彼らはモノ扱いされていたのだから、今も黒人が差別される、という深い意味が分かるような気がする。
「大統領-」は映画館で見るほどの作品でもない(レビューは書いてないが★★)が、この作品はアカデミー作品賞を、こうした映画が取るのか、ということを知るためには見ておくべき映画だろう。
実話的
タランティーノ監督の「ジャンゴ」や黒人初のメジャーリーガーを描いた「42」。最近でも黒人差別を扱った映画はあった。
特に「ジャンゴ」はシチュエーションもよく似ていると思った。
しかし、タランティーノはこの問題を扱いながらも、映画のもっている
エンターテイメント要素を強く出していた。もともと、タランティーノはそのバランスをよく考えている監督である。
それに比べ、本作のスティーブ・マックウィン監督はリアリズムを強調する。それは前作「シェーム」でもよく現れていた。
特に、同じ黒人として徹頭徹尾リアリズムを貫く。
主人公が首つりされていたシーンは何分も同じカット。それにこの映画で、最も目を背けたくなるシーン、女奴隷に対するムチ打ちはこれでもか、これでもかと続いていく。
この映画の大きな見所は、黒人たちに対する白人たちの態度だろう。
第1の主人であるカンバーバッチ。
黒人に対して、能力あるものは受け入れようとする。ある意味でリベラルな白人だが、余計なもめ事は避け、手放す。
第2の主人はファスベンダー。
とにかく、憎まれ役を一心に受けるレイシストである。それであっても迷いがないわけではない。妻との不仲、うまくいかないビジネスのはけ口とする面もある、ある意味孤独な男である。
第3は大工役で登場するブラピ。
主人公に手紙を出してほしいと言われたとき、本音を吐く。それをすることは怖いと、でも、自分の信念を試されていると言う。そして行動する。
様々な人がいて、様々な状況があり、物事は単純には動かない。
でも、最終的にはより良きように動くのでないかと思う。普遍的な真善美に近づいていくのではと期待している。
そのためにも、マックウィン監督が国連で言葉が生きてくる。
>もし、私たちが過去を知らなければ、未来を築くことはできません。
感動というより衝撃。
‘大統領の執事の涙’も黒人奴隷の話だったけど、こちらは悲惨な部分をこれでもかと見せられる実話にもとずいたお話。
昔テレビドラマでマンディンゴとかあったけど全然見たことなかったので奴隷制度のことは授業で聞きかじったくらい…。
少し前の時代の話だけど、ここまで差別されている時代があったんですよね。‘自由黒人’っていう言葉も初めて聞いたけど、白人と黒人だけでなく、黒人の中にも人種差別があったんですね。
しかし、誘拐して奴隷にしちゃい、それを正として成り立たせていたなんて、北朝鮮と一緒。誘拐されて奴隷になったら自己をなくしてどこまで生きていけるのか、この時代の黒人の悲壮感がこれでもかと伝わります。
主人の白人たちも千差万別。ひどい主人についたらもうどうにもなりません。
‘それでも夜はあける’むちゃくちゃぴったりな邦題でした。
遠い夜明け
2014年アカデミー賞で作品賞・
助演女優賞・脚色賞を受賞した話題作。
1840年代アメリカ。突如奴隷として売られ、
理不尽な差別を受け続けた実在の
黒人男性の12年間を描く。
* * *
同じく黒人差別を取り扱った
『大統領の執事の涙』の場合は、
黒人の権利が向上していく流れを
ダイジェスト的に追っていて分かり易く、
トーンもいくらか明るい。しかし、
「新たな知識や視点を与えてくれるか」
という点ではやや弱いとも感じた。
一方、
『それでも夜は明ける』の舞台は1840~50年代。
リンカーンの奴隷解放宣言が為された南北戦争の
終結は1865年らしいので、黒人の権利向上
どころか未だに奴隷制が廃止されていなかった
時代の物語である。
少なくとも僕はこの頃の黒人差別を
扱った映画を観たことがなかったし、
“自由黒人”なる身分についても初耳で、
黒人間で身分格差があるという描写も新鮮だった。
* * *
本作で描かれる差別描写には情け容赦が無い。
そんなに多くの黒人映画を観た訳でも無いが、
今まで観た中で本作は最も惨(むご)い。
ペットですら、いや、家畜ですら
こんな扱いは受けないだろう。
理不尽に繰り返される暴力。
生気を失った奴隷たちの表情。
戦おうだなどとは誰も考えられない。
聖書の朗読は侮蔑と悲鳴に掻き消される。
溢れ出す怒りと苦しみと哀しみは 、
とうとうと唄う事で溶かす他に術が無い。
観ている内に、こちらの感情まで
麻痺してしまう感覚を覚えた。
これをそのまま体験として
受け取るには惨過ぎるのだ。
* * *
非道(ひど)い人間ばかり登場する本作の中でも
飛び抜けて醜悪なのがエップス夫妻。
血肉が飛び散るほど激しく鞭を打つ。
人をおもちゃのように踊らせ歌わせる。
自分たちの不幸もすべて奴隷たちのせい。
奴隷の女パッツィへの扱いは特に救いがない。
主人エドウィンからは道具のように犯され、
嫉妬する妻からも理不尽な暴力を受ける。
(あのバカ奥様は、夫を愛してるとかではなく、
どんな才能・教養であれ自分より勝る点を
持つ奴隷が鼻持ちならなかっただけだと思う)
「俺は俺の所有物で遊んでるだけだ」という台詞。
あれって冗談のつもりは微塵も無いのだろう。
人種や外観が違うというだけで、一体どうして
ここまで『異物』として扱うことができるのか。
かつてこんな人間がいたと思うと背筋が凍るし、
その名残が今も根深く残っている事も恐ろしい。
* * *
ひたすらに苦しい映画だった。
最後はわずかに救われる気分にはなるが、
感情が麻痺してしまって涙は出なかった。
主人公のその後のいきさつも含めて、
爽快感よりもやるせなさが残るのだ。
当たり前のことが当たり前に行われなかった。
そんなやるせなさが。
『それでも夜は明ける』というタイトルは、
本作のトーンに対しては明る過ぎると感じる。
「我らを照らす太陽よ、貴方の姿が見えません」
陽が上るのはずっと先のこと。
まだまだ夜明けは遠い時代の物語。
<2014.03.14鑑賞>
考えさせられる
作品としてはさすがアカデミー賞を受賞した
だけはある。実話なので、リアリティは抜群。非常に考えさせられる映画ではあったが、多くの国で悲劇はくりかえされている。今後このようなことが起こらないことを祈るばかりである。
夜は明けどもきのうと変わらぬ絶望があるだけ
その邦題から、どんな状況でも希望を捨てずに生きて、その地獄から這い出す物語を想像していた。だから、見終わった後の後味の悪さにからだが重く沈んだ。
どんなに希望を捨てずに生きようとしても、粉々に粉砕されて、微かな明かりさえ灯せない。逃げ出すこともできない。ただただ、毎日絶望があるだけだった。それがとてもよかった。
登場人物が歌をよく歌うのも効果的だった。白人も歌うし、黒人も歌う。
それにしても、ポール・ダノ最高! 全身で表す小物感がたまらない!
それに比べて、ブラピ! ブラピだけ、この映画の重さを引き受けないペラペラな演技してた。
白人の怒号と奴隷の慟哭
決して気軽に見られる映画ではない
非人道的に虐げられる黒人達の姿を淡々と映す2時間であり、同時に自由を求める執念と支配欲に溺れた人の醜さが見られる。
そんな人間性の両極端を感じられる作品
辛すぎて途中で席を立ちたくなる
あまりに残酷な事実に目を背けたくなる。無言で長回しのシーンが所々あるのだけど、息をするのも辛いくらい。どう星をつけたらいいのかわからない...。でもこういう事があったとたくさんの人に知ってもらいたいから5。人間はこんなにも残酷になれる生き物なんだと改めて思い知らされ、激しく動揺する。呆然として涙なんか出なかった。
いい映画だと思うが。。。
2014年のアカデミー賞作品賞受賞作。
なるほど、こころざしは高いように見える。
だが、これは個人的な問題なのだが、奴隷制度というものがまったくわからない。
前にも書いたかもしれないが、人は優劣をつけたがる生き物である。この分野ではあいつに勝てる、でもこっちではかなわない、そうやって人と人はバランスを保つ。その人のいいところを見つければそれでOKなのだ。
奴隷のことを自分の所有物と言ってしまえる感覚がまったくわからない。
ことによると、その役者までそういう感覚の持ち主なのか、とまで思ってしまう。
マイケル・ファスベンダーは好演していたと思うが、危うい役である。
その点、ブラッド・ピットはしたたかである。
スティーブ・マックイーン監督の演出は、重い題材をなんとかエンターテインメント風にしようとした跡があり、好感が持てる。
けど、映画は楽しいほうがいい。
素晴らしいの1言
これでもかと言うくらいに、奴隷を鞭で叩くシーンは見てられないくらい、惨いですが、
その分、いろいろ考えさせられました。
奴隷制度にはあまり詳しくありませんが、映画を見た後に、奴隷制度について調べたりするとより深く知ることができました。
よい映画だと思います…!?
考えさせられる映画ですし、昔話として切り捨てることもできないテーマです
映画としての見せ方は、最初から最後まで重くつらい
最後は救われているようで、ちっとも救われない
よい映画ですし、演技も素晴らしいと思います
しかし、何年か後には見たことを忘れそうな気がする
きっと、伝わらないというより、私の感受性なり、バックグラウンドがこの映画を観るには不足しているのでしょう
日本人には奴隷制は入り込めないテーマなのかもしれないな、そんなことを思いながら、さて、従軍慰安婦については何が真実なのかが気になった
素晴らしい!!
1841年、ニューヨーク州サカトガ。奴隷制度廃止前に一人の黒人男性が拉致されある農園に奴隷として売られた。
12年間、残酷で悲痛な奴隷生活を送った衝撃の実話。
観ていてとにかく痛々しい。苦しい、、、
でも流石にオスカーを手にした作品でしたよ!
本当に素晴らしい映画でした。
某国に拉致された人もこんな感じなのかな、と。
全体的に間合いも含めて見せ方が上手く完成度の高い映画でした。本作は裕福な自由黒人が白人に騙されて南部に拉致されて家に帰るまでの話です。
黒人奴隷の知識は映像はもとより活字での知識しかなかったので全てが斬新でした。
黒人奴隷にキリスト教の教えを説いてたシーンが度々あったのですが奴隷使うやつが人に説くの?って笑っちゃいました。当時の人は本当の意味で家畜としか思っていなかったということでしょうか。
今の時代にも差別はありますが100年前にはそんな扱いを受けていた人がいるというのは驚いちゃいますね。
黒人”奴隷”と一口に言っても、”前の家は良かった~””ネックレスなんかも~”的な会話から比較的待遇がよく今のメイドと変わらない扱いを受けてる黒人もいたのかなと感じました。
キャッチコピーには”あきらめない”とありますがなんかちょっと違う気がします。個人的にあきらめないという言葉”よし!やったる!”というような前向きな決意の表れなイメージです。この作品は主人公が”主人”にばれない様に”自由黒人の証明を友人に送ってもらうように手紙書くんで送ってくださいよー”と何人かに頼み12年後にその願いが叶うもので”あきらめない”はなあ・・・
題名も”それでも夜は明ける”ってのにも違和感が・・・
ドラマ仕立てな感じがするというか。今作は淡々と伝記を描いているので英題の「12years a slave」ってのがしっくりきます。
そんなことはどうでもいいか。
淡々と伝記を描いてるので、なるほどねーこんな時代もあったんだー酷いもんだ。という感想しかないです。
スケールが奴隷ということで現代の差別問題と結びつけるのは難しい。
見るか迷っているなら見るべき映画。
いい映画だけど勧めません。
とにかく見ていて辛かった。家族の元に帰ってもカタルシスにならずエンドロール前に流れる後日談にもなんとも言えない怒りがこみ上げる。たまには恋人と映画デートにアカデミー作品賞もいいかな、なんて人に言いたい。絶対やめておきなさい。つまらない映画ではけっしてないけれど、楽しい気分になんかならないから。
名作だと思いますが、私の嗜好には合わなかった
本当に素晴らしい作りの作品だなと思いました。
スティーブ・マックイーンというから昔の人かと思ったら、そっちではなくて黒人の監督さんで、この人の実力は計り知れないと思いました。
映像と音楽のギャップからくる激しい違和感。そしてその舞台の雰囲気など本当に主人公たちの置かれている立場とのギャップは素晴らしい。
まあ、実際そういうことだったのだろうけれど、その得も言われぬ違和感にとても興奮しました。
彼にしか撮れない作品です。
しかしながら、どうも私の趣味に合わなかった。
素晴らしい作品だというのはわかっていてもテーマ自体が私の見たいものではなかった。
そしてもう一つ言えば、この主人公の取った行動が個人的に何か釈然としない。まあ、確かにわかりますけどそれで本当によかったのかなと。まあそれとこの評価は別のモノですが、ひっかかってしまってうーんといった感じです。
しかし、作品としては本当に完璧といってもいいくらいの出来です。
アカデミー賞は当然だと思いました。
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