宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟のレビュー・感想・評価
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危機感のない蛇足話
総合:40点 ( ストーリー:30点|キャスト:60点|演出:40点|ビジュアル:80点|音楽:75点 )
あまり状況がよくわかっていないのだが、本来の話は地球を救うために1年以内にイスカンダルに行って帰ってこなければならないはず。それなのに帰りの途上で本筋とは関係のない話が進んでいる。この話、果たして必要だったのだろうか。蛇足感しかなかった。
それでいて地球を滅ぼそうとした敵といとも簡単に仲良くなるし、次の話で地球を滅ぼすために出てくる敵が秘密兵器と共に早くもここで見切り発車して出てくるし、脚本はもう無茶苦茶です。
そして地球滅亡の危機を背負って出撃した乗員たちのはずなのに、まるで深刻さがない。これは青春劇なのかという軽いふんわりした日常生活をおくり、戦友が死んでも何事もなかったかのように笑顔で会話を楽しんでいる。彼らは滅びる寸前の地球を救う最後の希望を託して選抜されて命懸けの任務を遂行する最優秀の軍人たちではないのですか?
戦争を知らない平和な時代にどっぷり浸かって生まれ育った製作者たちのせいなのだろうが、この軽薄な演出はどうにも好きになれなかった。それを考えたら50年ほど前の第一作目が制作された時代は、まだ直接戦争を知っている人たちが大勢生きていたがゆえの危機感と深刻さがあったように思う。
良い点としては、映像技術の発展により映像の質感は著しく向上していた。音楽も昔の有名な曲をそのまま引き継いでいるのも良かった。
地球に帰る途中の話なんですね。ガミラスとお友達になっちゃった(笑)...
今後のヤマトシリーズ作品で重要な位置づけの作品
2202に至るまでの地球・ガミラス・ガトランティス各陣営についての
重要なポジションとなる作品。前半と後半の戦闘シーンも見もの。
この作品を見たあとに2205をみるとアケーリアス文明のおおよその説明も分る。
人物的には桐生美影とバーガーがキーボジション。
安心して観ていられる“相互理解”の物語
「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズの完全新作劇場版として公開されました。
旧作のリメイクではない完全オリジナル・ストーリーというわけですねぇ…。
各章のイベント上映には行きませんでしたが、テレビ放映を全話観た上で劇場に足を運びました。
ヤマトが長い航海の末、イスカンダルで“コスモリバースシステム”を受け取り、地球への帰路を進む途上で遭遇した帝星ガトランティスとの壮絶な戦闘を描きます。
本作の予告編で、「ヤマト最大の危機」と言っていましたが、テレビシリーズの最終回で無事地球に帰還しているので、結末が分かっている分安心して観ていられました。“最大の危機”って言ってもヤマトは無事なんだから、という安心感です(笑)
ガトランティスの襲撃を逃れて辿り着いた謎の惑星上での人間ドラマが、本作の重要なテーマとなっている「異人種間の相互理解」を丁寧に描いていきます。
現実世界でも今なお重大な問題として横たわっている事柄を、古代たちとガミラスの軍人たちとの交流を通して、じわじわと訴えて来ました。
ガトランティスの猛攻という史上最大の困難に、お互いが力を合わせて立ち向かう様はとても白熱しましたし、私たちにとっての非常に理想的なビジョンのように感じました。
戦闘シーンでは、コスモリバースシステムを受け取った代償として、ヤマトの波動砲が封印されている状態での戦いなので、その発射シークエンスなどの胸熱場面が無かったのが少々物足りませんでした。
あきずに見れた
航海日誌:帰還途中にて…
名作アニメをリメイクした「宇宙戦艦ヤマト2199」。
オリジナルにオマージュたっぷり、オリジナルの魅力を損なわず、新たな魅力を展開させ、傑作リメイクと言っていいほどの出来映えだった。
その完全新作劇場版。
イスカンダルで放射能除去装置を手に入れたヤマトは、地球への帰路の途中ガトランティスの戦艦の攻撃を受け、異空間の惑星に不時着。古代ら5人のクルーは惑星探索中、ヤマトに復讐を誓うガミラス人少佐と出会い…。
結論から言うと、TVシリーズには及ばず。
やはり「ヤマト」の魅力って、イスカンダルへ向かうヤマトを襲う危機危機また危機と、その中で繰り広げられるクルーやガミラス側のドラマであると思う。
なので今回はどうしても目的を果たした後の番外編の印象は拭いきれず、またヤマトが地球へ帰還する事も分かっているので誰かが犠牲になる事もない。敵も役者不足。
「ドラゴンボールZ 神と神」「復活の「F」」のようなファンの為のおまけムービー。
とは言え、つまらない訳ではなかった。
TVシリーズと所々リンク。
ガミラス人との敵味方・種族を越えた絆は悪くない。
そのガミラス人少佐バーガーがいい漢っぷりを見せる。
もしまた新作が作られるとして…
帰還途中のエピソードだと蛇足になるので、旧シリーズ同様その後の新ストーリー。白色彗星帝国や暗黒星団帝国のような。
エンデイングが上手い
戦闘シーンは綺麗で派手。だが,こういうのは時と共に最新作のほうが刺激的なのですぐに色あせる。ヤマトでいつも思うのだが,戦術が粗すぎる。策敵をまともにやらないし,損耗を最小限に抑えようという作戦が足りない。戦闘開始後に被弾してから波動防壁を展開するとはナンセンス。製作スタッフは,銀英伝を256回熟読すべし。最後の斉藤始と土方宙将のやり取り,太陽系外延からの通信傍受,一瞬の間,エンディングテーマに流れ込む展開だけは秀逸。このシーンがなければ,本作は見るに値しない。
良かった。 でもちょっと軽いかな(笑) 今風なのか、2199には悲...
面白かったです
旧TVシリーズ第一作時代からのファンです。
予備知識としてヤマト2199のDVD全26話を鑑賞してから臨みました。
見終わった率直な感想は、2199のストーリーに沿った特別編的な
印象でしたが、十分楽しめました。
2199全26話を観ていなくても一個の作品として観られますが、
できれば2199を観てから映画を観たほうが解り易いと思います。
イスカンダルからの復路であること、波動砲を封印されている事、
メインクルーに大きな変動が無い事など、作品製作の上で幾つかの
大きい制約があったはずですが、製作スタッフの方々はかなり
苦労されたのではないでしょうか?意外な人物・意外な兵器に
スポットを当てて活躍させていましたが、肩も凝ることなく
無理もなく、納得できる出来栄えでした。戦闘シーンに関しては
40年前とは比較にならない緻密で良い動きをしており、劇場で
観るに耐えるものだと思います。キャラの作画がやや荒っぽい
部分はありましたが、個人的には問題ないレベルでした。
従来の作品では、「新たなる旅立ち」「永遠に」「ヤマトⅢ」
「完結編」などに共通する手法として、メインクルーや、
作品世界で大きな位置を占める登場人物を戦死あるいは死亡させ、
その悲壮感やカタルシスで感動を呼び込む形をとって
いましたが、今回の「星巡る方舟」では人物描写や精神世界の
領域で効果的に作品に厚みを持たせ、また始まるであろう次の
話へと期待を抱かせて終わる手法を採っていると感じました。
個人的に従来作品が嫌いなわけではありませんが、悲壮感を
呼び込む手法に些か辟易していたので、本作品は一服の清涼剤に
なった感じがします。
(旧TVパート1および「愛の戦士たち」は別格なので除外します)
ただし、別の点でひとつだけ。
PVですが、「ヤマト最大の危機」と「真のエンディング」は
いらなかった文言です。理由は製作者の方々がお分かりのはず。
このPVの謳い文句も、劇中作品を観終わった後の味付けに
なると思うので、留意して欲しいです。
何はともあれ、製作スタッフの皆さんお疲れ様でした。
2199の隠れたストーリーなどを製作される機会があれば、また
観たいと思います。
今後も一層のご活躍をお祈り申し上げます。
映画館に足を運んだのは久しぶりでした。2199のヤマトクルーは
旧作と比べるとキャラの線が細い印象で、女性クルー率の多さと
相俟って客層もかなり若い人たち中心なのかと予想していました
が、同世代の方々がかなり多く見受けられたので安心して観る
ことが出来ました。
感想
早く帰ろうよ。
ヤマト2199には多大の恩と感謝の意を持っているんですが、
オリジナルがススーっと見事に終わったところで、さぁ今回!
どんな話になるんだろなー。完全新作だっていうしー!と、
ある意味またとっても期待を高めて観に行ったわけです。
んー。。。良いか悪いかは好みの問題だとは思うのですが、
個人的には「あーまたそっちへ行っちゃったわ」という感じで、
今や地球は壊滅的危機を迎えているというのにまた寄り道^^;
(早く帰らせてやりましょう)
ガトランティスを登場させてはいるけれど、ほぼ番外編に。
何かホントにもう、時代はヤマトもニュータイプなんですね。
もちろん旧世代マニアが喜ぶネタもあるにはありますが、
如何せん話の方向性が違うので古代と雪はもう脇キャラ扱い。
閉じ込められた「ホテル・カルフォルニア」?的なエピソードが
思いのほか長ーいため、だんだんと睡魔が襲ってきたのでした。
(バーガーさんは面白かったですけど)
そして後半。
ガミラスと共闘してガトランティス攻撃!に腕をふるうヤマト。
しかし本体はまだ出てこないし…。あぁ、それは続編か。
あくまでサブなストーリーにケチをつけても仕方ないんだけど、
よく繋いでるという評価がある一方で、私のような捻くれ者が
(というよりただの短気)早く地球に帰らせて、それから続編!
なんて思うのもお許しください。まぁこれで…次回が楽しみに
なったというのもありますが(サーベラーが出てきてワクワク)
さらば~的なお話にはならないでしょうから、それだけは救い。
(旧世代はどうしても古代と雪のロマンスが恋しい。古代くぅん!)
脚本よ、何処へ行く
ヤマト版TNG?
TNG=スタートレック・ネクスト・ジェネレーション
かつての白色彗星軍がTNGのクリンゴンになっていたような・・・?
どちらかと言えば白色彗星ならロミュラン的とも思えたが。
真田がTNGのデータ少佐なので、ちょっとしっくりこない。
(2199ヤマトの乗員はほぼ全員しっくりこないのだが。ちなみに徳永機関長はピカード艦長)
女の子がいっぱい出てくるのは、ちょっとついて行けない感じ。
ストーリーはTNG 第2シーズン「ホテルロイヤルの謎」?
そのた諸々、TNG的既視感が。
ただ、お目当ては艦隊戦の映像、音響だったのでストーリーはこの際どうでも良い。
大画面でそこを楽しめれば、元は取れそう。
地方ゆえ、高速道路でクルマを飛ばし映画代より交通費が7倍弱。
ヤマトが強くて他軍があっさり負けちゃうのはお約束として?、最後の最後の一撃は・・・・
もうちょっと溜飲を下げる演出が欲しかった(このためだけに観に行ったと言っても過言ではない)。
たとえば、TNG 映画版 「ジェネレーションズ」でのクリンゴン艦に対する一撃とか。
絶賛はしないが、まぁまぁ楽しめた。
ただ、ラストは・・・・・・・絵に画いたような「蛇足」かな。
赤い地球が瑠璃色に変わって終わってくれればそれでOK。余計な演出はしないでよろしい。
さらに言えば、三段空母のアングルドデッキ。
妙に帝国海軍を意識した演出にして(ほぼ日本人、日本語オンリーな艦内)、ガミラス三段空母も走りは帝国海軍の「赤城」「加賀」。
それに米空母的アングルドデッキをつけるのは蛇足の極み。
追記
三段空母のアングルドデッキ、放映当時の設定にあったのを最近知って驚いた。どのみち要らないとは思う。
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