「厳しい描写は控えめ」ソウルガールズ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
厳しい描写は控えめ
総合:65点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:75点 )
差別され続けていた豪州先住民が主人公の話で、当時かなり厳しかった差別の話が織り込んであるのだが、それへの描写も含めて演出はあまりきつくはない。描写が全体的に穏やかで観やすい反面、迫力不足に感じる部分がある。過去の経験からぎくしゃくする人間関係の話もあるが、その経緯をもっとしっかりと描いてほしかった。でも色白の先住民は政府によって白人としての教育を受けるなんていう自分の知らない話もあり、ネットで調査したところ政府がそういうことをする権利を警官に認めていたみたいで興味深かった。
物語は、実力はありながらも先住民がまともな扱いを受けられないなか、ベトナム戦争の慰問という機会を得て実力を評価されるというもの。白豪主義の豪州と違って、元々黒人がたくさんいたアメリカ人のほうがより素直に実力主義で受け入れたということかな。
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