劇場公開日 2014年2月22日

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ダラス・バイヤーズクラブのレビュー・感想・評価

全92件中、81~92件目を表示

4.0なるほど

2014年3月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

高い評価も納得の出来。
マシュー・マコナヘイの演技と役作りはスゴいが、当方がカウボーイ流のマチズモを持ち合わせていないので共感できず…
むしろ、レイヨンの「弱さ」により強く惹かれた。二人いることで誰もに生の意味を考えさせる作品になっている。

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ぱんちょ

4.0プラスとマイナス

2014年3月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

マコノヒーとレト。
結果的にはアカデミー賞の男優賞と助演男優賞を獲った二人だけど、とても対照的に思った。
余命30日と言い渡されたロン(マコノヒー)がどうやって生きていくのか。これが一つのテーマだった。
はじめはなんで同性愛者でもない俺が!といっていた素行不良なカウボーイが、そういう世界に入らざるをえないことになっても、やっぱり、不良なところを全開にして、体制と戦う。これはある意味で必然的な生き方だったのではないだろうか?
それに対し、レイヨン(ジャレット・レト)はトランス・セクシュアル。身も体も女性に変わりたいという役だ。なぜ、こんな風に生まれてしまったのか。どこかさみしくて、鬱々としがちだけど、最後には自分の生命保険を解約してロンに渡す。
その時、互いに毛嫌いしていたはずの2つの人種が、抱擁しあう。
そこにこの映画の素晴らしさがあると思った。
特にアカデミー賞の授賞式でいったレトの言葉。
「この受賞はエイズで亡くなったたくさんの人たちのものだ」

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xtc4241

4.5マシュー・マコノヒーの最高傑作

2014年3月6日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

楽しい

マシュー・マコノヒーの最高傑作であると同時にジャレット・レトの代表作となるだろう。
両者は本作品で見事に主演男優賞と助演男優賞を受賞した。

HIVという重いテーマを扱いながら、しかも実話という設定の映画であるが、心が温まり思わずくすりと笑える作品に仕上がっている。それはマコノヒーのワイルドなキャラクターや、レトの魅力的な女装のおかげかもしれない。
主人公であるロンは女、酒、ドラッグにおぼれたクソ野郎だが、宣告された余命を誰よりも力強く生き抜こうする姿には涙がこみ上げる。化粧をばっちり決めた美貌の持ち主レイヨンは自分がゲイであることを包み隠さない。レイヨンが部屋中に張った男性のポスターに戸惑うロンには笑ってしまう。
社会から忌み嫌われた彼らだが、誰よりも自由に、そして力強く生き抜いている。

演出の面では、彼らの感情が爆発するときにはあえて音を使わないようにしている。声を押し殺して泣く姿は痛々しく、胸が締め付けられる。音響の効果に頼らない、生の演技を感じることができる。

あと、これはもう諦めきっているのだが、もうそろそろ「なんちゃって日本」は卒業して欲しい。外国人は中国も日本も大差ないと思っているのだろうが、我々からすると、せっかく世界観に浸っているのに「なんちゃって日本」が出てきたとたんに冷めてしまう。日本のホテルには無駄に障子のパーテーションなどない。よい作品なのに、手を抜かれてしまうと現実にもどってしまう。アメリカ人全般における日本の捉え方に問題があると思うのだが。

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の冒頭にもマシュー・マコノヒーが登場しているので、比較してみると面白いだろう。10分くらいの登場だが、インパクトはすごい。

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pullus

4.5マシュー・マコノヒーの、目で表現する生命感が良かったです。

2014年3月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

非常に良かった。

何と言っても主演のマシュー・マコノヒーが良かった。
「マジック・マイク」でのマッチョな印象、
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」での知的で(ズル)賢い印象。
(彼がアカペラで歌う「The Money Chant」が特に良かった)
本作では全てを引っ繰り返していました。
吃驚させられました。

まず体格が素晴らしい。
有名な話ですが本作に向けてマコノヒーは21キロ減量を敢行。
序盤、画面に出てくる彼の姿は不健康そのもの。
というか死に憑りつかれたという表現が適している程に生命感がありません。

特に、目が素晴らしかった。
体や全体が醸し出す雰囲気のみならず、目で表現する生命感が良かった。
明確には理解出来ていませんが、目の濁り具合や瞬きの回数を意図的に変えているように感じました。

序盤と中盤で明確に生命感が違うと感じられるマコノヒーの存在、演技。
彼自身が話に説得感を大いに与えています。

またクラブ運営の相方となるレイヨンを演じるジャレッド・レトも良かった。
当時エイズ患者の多くを占めた同性愛者であり、性同一性障害でもある、という難しい役を巧く演じていました。

話の流れも良かったです。
悲哀感が強くなりがちなテーマを主役であるロンやレイヨンのキャラで巧くカバーしていました。
ロン自身が話を通して成長する点、成長後の彼の人間的な魅力/優しさが表現されていた点も良かったです。

あと「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でもあったマコノヒーの自慰ネタ。
本作でも登場します。下らな過ぎて最高でした!!

第86回アカデミー賞で主演男優賞・助演男優賞を受賞した本作。
社会に「くたばれ!」と言われた彼が生き続けようとした姿、是非劇場で観ていただければと。

オススメです。

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Opportunity Cost

3.5前評判通りの演技

2014年3月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

マシューとジャレットの演技が素晴らしく特にジャレットは恋する女の子の様な演技が素晴らしい。映画自体はそこまですごい発見があるわけではないが二人の演技のおかげでかなり輝いてる。

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関

4.5エイズが蔓延してまだ数十年しかたってないんですよね。

2014年3月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

エイズが不治の病として蔓延してからまだ数十年しかたっていません。しかし、その間の劇的な世のエイズに対する認識の変化はこういう事例が積み重なって成り立っているんだよな~、ということを痛感。この病気が発見されたときはこの作品に描かれるように誰もが数年で死ぬ病気であったし、性交渉や輸血感染だけでなく手をつないだだけでも感染すると思われていた時代。それにもかかわらず、今では発症しなければ薬で普通に暮らしていける時代。これまでにどれだけの人がいろんな面で敬遠され、延命薬ができるまで尽力してもらえてたかを考えさせられる作品でした。
それにしても、あちこちで書かれているようにマシューマコノヒーの入り込み方はすさまじい…。あの筋肉美がこのガリガリ状態。いくら役つくりとはいえ大丈夫なんでしょうか?ここまですさまじいとぐいぐい作品に引き込まれます。

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peanuts

3.5利権に殺されますね。

2014年2月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

テキサス州という土地でのあるカーボーイに起こった出来事というのがまずじわじわ効いていますね。カリフォルニアとかニューヨークじゃないところが。
医者も誰のために存在してるのか、ホントに心配になってくる。最近、医大志望の学生ふえてますけどモチベーションはなんなのかって話ですよ。市場の独占と株価のつり上げのために本当に救わなければいけない人々は蚊帳の外なんですね。製薬会社、医者、役人も非道いとは思うんだけど、それぞれの立場でいうと「生活していくいかなくちゃならない」っていう人質をとられてるようなもんなんですよね、こいつら儲け過ぎだけど。

ロンのセリフで『死なないようにするので精一杯で生きてる気がしない』というのがあったけど、スクリーンみながら(ああ、それは俺も同じだな)ってハッとしてしまいました。

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唸蔵

3.5消費と浪費

2014年2月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

人はいつか必ず死ね。
そこまでの時間を消費するのか、浪費するのか。それはその人の生き方によって変わってくる。この映画の主人公は、HIV感染により、今まで浪費していた時間を限られた有効の時間として消費していく。そして見事にその時間を消費していく姿は、時間を浪費していた姿とは明らかに違ったものになっていた。

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shige12

4.5人間生きたからには何かをなさねば、という事を教えてくれる

2014年2月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

人生は一度きりだ。楽しめよ。

いい言葉ですね。重みが違います。

途中から
「実写版のブラックジャックによろしくか?」とつい思ってしまった私。
でも、そもそも実写じゃなく実話なんですよね。

マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトの演技が素晴らしい。
特にジャレッドレト。
性転換した女性の姿が様になると思えば、スーツを着て父親と面会する時は
どう見ても息子じゃないですか。当たり前ですけど。
男として、また女として、両性の演技が求められる
演技を違和感なく演じきっています。すごい。
もちろんマシューも。
人間味溢れるロン役を上手く演じており、先日ディカプリオに証券マンのなんたるやを伝授していた社長とはまったく似ても似つかない…。

マシュー演じるロンは、自分が当事者というのもあるからだろうけど
レト演じるレイヨンの為に
食事や投薬の事で本気で怒ったり
緊急入院した彼に紛い物の薬を投与する医師に掴みかかったり
かと思えば、ジェニファー演じるイブを(ビジネスな意味で)何度も口説きにきたりと
とても人間臭い。

そう。
半分は自分が生きる為であるんだろうけど
もう半分は自分のような人間を助ける為に闘っていた。
人間と、社会と、また色々なものと。

余命一ヶ月と宣告された、人生その日暮らしの一介の電気技師がですよ。
結果、多くの事を成し得ながら七年も生きた。

生きて何かを為す、というエネルギーの前では
病なんてちっぽけなものなのだと考えさせられました。

クライマックス、レイヨンが命を落としてからの展開は静かな感動です。

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たくっち

1.0関係ないことかもしれませんが・・・。

2014年2月24日
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単純

知的

 関係ないことかもしれませんが、最近のヨーロッパ、アメリカ映画には性行為のあからさまな描写が多すぎやしませんか? 男と女が剝き出しの腰を絡め、激しく振動させる。こういう場面があると、当然のことながら、たちまち、R指定になります。小学生は観ることはできません。場合によっては中学生も高校生も観ることはできません。70年代は、こういう映画は稀でした。「ラスト・タンゴ・イン・パリ」や「1900年」くらいのものでしょう。(いずれも監督はベルナルド・ベルトルッチ)80年代には、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」などで、激しい腰の動きが描写されましたが、90年代以降はもう歯止めが利かなくなってきます。大学生のとき、全学一般ゼミナールでフランス文学の小林善彦さんが云っていました。「君たちも将来、ヨーロッパへ行くと、判ることだが、かの地には本当に女狂いが多い。また、逆も然りで、女性の男狂いも非常に多い。日本人にもたまにそういう人間がいるが、ヨーロッパのそれは日本のそれの比ではない。全く、白人の性欲は底なしだ」最近、小林さんのこのことばが、この手の映画を観る度に思い出されます。ベッドの上で、公共のトイレで、路地裏で、あたりかまわず、彼ら、彼女たちは腰を激しく動かします。私は、もう、この手の描写にはうんざりしているのです。話を元に戻しますと、この映画でも主人公は激しく腰を動かします。そして、そういう場面がいくつも挿入されているのです。私はゲンナリしました。白人って、ケダモノなんですか? また、主人公役のマシュー・マコノヒ―が体重をかなり落として、この役になりきったということがたいそう評価されているようですが、私に言わせれば、そういうことなら、最初から瘦せた役者を起用しろよ、大体、最初から最後までマシュー・マコノヒーは瘦せたままだろ、「レイジング・ブル」のデ・ニ―ロみたいに体重の増減が画面に反映されている訳じゃないだろう、ということになります。体重を落としたことが評価されてアカデミー賞を獲ったとしたら、アカデミー賞って、一体、何なんでしょう。なんと云ってもマシュー・マコノヒ―の演技そのものは至って、平凡なのですから・・・。

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bashiba

4.0生きること

2014年2月23日
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泣ける

知的

もし自分だったら…。考えさせられました。病を患った時、自分がどうしたら少しでも長く生きることができ満足した最期を迎えることが出来るのか。きっと普通の人なら医者を頼った上で医者を疑わずに頼って最期を迎える。
でも彼は色々な事に矛盾を感じ戦った。自分が生きる以上に同じ病気の人の事も考えていたんだろうと思う。そして周りの人から頼られさらに強くなった。
だからこそ立ち向かうことができたんだろうな。
医者や薬が病気を治してくれるとは限らない。周りの人や気の持ちようで病状が良くなることもある。

素晴らしい映画だった。

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nomanoma

4.0社会の矛盾に一人立ち向かう男、その彼の矛盾と葛藤に感動する

2014年2月19日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

難しい

この映画の主人公は、メチャメチャ女狂いのカーボーイ。毎日好き勝手にその日暮らしの様な生活を繰り返し、夜な夜な娼婦と時間を共にする事しか能が無い、刹那的な生き方しか出来ない男なのだ。
だけれども、この主人公ロンは或る日、余命30日と言う宣告を医師から告げられる。
映画を観ている私も、「うん、この痩せた身体なら有り得るわ」マシュー・マコノヒーが演じているロンの風体は、本当の末期患者と言っても誰も疑わないと凄く納得した。
マシューと言えば90年代には、イケメン俳優として、ヒュー・グラントを継ぐラブコメ俳優だったが、良くぞ、この作品では正に末期患者になれたものだと只脱帽する。
話を本作に戻すが、私には世の中こんなにも刹那的に生きている人って本当に存在しているの?思わず「ウッソ~!」と言いたくなる。だがこの物語も実話が基になっている作品だ。
こんなメチャクチャな人生を送っていたロンは、自己の病気を受け入れる事が出来ない。しかし、時間は容赦なく過ぎ去るので、彼も次第に事の深刻さを悟り、自分なりに病気に付いて色々と学び始めるのだ。
1980年代初頭と言えば、エイズは原因不明の難病として主に同性愛者の中で感染が拡大していった事から、エイズ患者=同性愛者と言う認識しかない時代で、患者は死の恐怖と共にセクシャルマイノリティーのレッテルを貼られ事で、闘病に加え更なる偏見や差別と言う問題にも晒される過酷な状況にあった。
しかし、この映画の主人公ロンは気丈にも、自分に必要な新薬が、薬事法や製薬会社等の問題から、副作用の割に効き目の無い薬しか販売されない事から、ロンはアメリカ国外の医師から最善の治療法を教わり、海外から効き目の有る新薬の密輸を始め、エイズ患者に薬を提供する「ダラスバイヤーズクラブ」を設立し、多数の患者に新しい可能性の道を提供する、そんな彼の生き様を描いて行く作品なのだが、本当に緊張感が胸に迫る。
それは、まるで目の前に本当にロンがいて、この作品の中に自分も入ってしまったような錯覚すら憶えるような臨場感が漂っている作品だ。

確かに私もLAで治験の募集広告を観た憶えが有るが、製薬会社も開発から販売迄には膨大な時間と費用を費やす事から、色々な利権が絡んで中々患者にとっての最良な状況にならない哀しい現実がこの映画ではリアルに描かれていく。
これ程までに刹那的に生きていたロンが、半分は金のためではあるけれど、命がけで薬の密輸を続ける姿は感動すら覚えるのだ。
そして、ロンの最も軽蔑の対象だったゲイのレイヨンはついに彼のビジネスパートナーとなり、ロンの右腕となるが、そんな彼?彼女を好演しているのはジャレド・レトだ。彼も「ミスターノーバディー」とは余りにも違い過ぎて彼が演じているとは分からなかった。
そしてロンを影から支える医師をジェニファー・ガーナーが熱演し、本作をより深い感動作品にしている事にも注目したいよね。

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ryuu topiann