ザ・ドア 交差する世界のレビュー・感想・評価
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トンネルでパラレルワールド入れ食い状態
設定は面白いけど雑。誰でも簡単にトンネル使えるからパラレルワールド入れ食い状態。トンネルの希少価値がなくなって、中盤以降は驚きが薄れてハラハラしなくなった。トンネルくぐれる条件あったり、もっと見つかりにくい所でも良かった気がする。
最後の攻防戦を見るかぎり、街のほとんどが向こう側の人だったみたいね。向こうで人生に絶望してる人多かったのかな。まあ、こんだけトンネル使いやすかったから気軽に来ちゃうよね。
察しがいいね、レオニーちゃん。
父が本物でないと見抜き状況を一瞬で把握。さらには偽父を本物父として認める懐の太さ。天才少女ですかアナタは。この映画で1番マトモな人間ですわ。こりゃあ周りがほっとかないね。
こっちの世界で生きていく。最後は本物のダビッドとマヤが並行世界で生きていくことに。これはハッピーエンドだと思う。ダビッドはレオニーの死を受け入れ妻と向き合い、マヤはダビッドの罪を許してお互い分かり合えたから。ダビッドが偽マヤとレオニーを逃したのは彼なりの償いだったのかもね。
向こうの世界でマヤとレオニーは幸せに暮らしていけると思う。マックスはレオニーに懐かれてるしマヤを大切にしそうだから。何度かマックスがレオニーと遊ぶ所を、ダビッドが見つめるカットがあった。この時にマックスにならレオニーを託しても良いと思ったんじゃないかな。
もし、ある日私の近くにトンネルが現れたら行ってみたい。ただ、どんなに今の人生に絶望してても自分を殺してまで新生活を手に入れたいかと言われると躊躇う。
みんな平気で自分を殺してるけど、私だったら自分の顔してる人間を前にしたら殺せなくなるだろうから。それだったら苦しくても今こっちの世界で生きる方がマシだ。
民族の大移動
隣のおっさんがパラレルワールドだとはっきり言っていたので、多分そうなんでしょう。5年前の世界に行ってしまえば、自分だけ歳を取ってることになるだろうし、思い出さなきゃならなかったり、5年間のことは秘密にしなきゃならないので何かと不便。そう考えたら、『エンドゲーム』の世界もそんな感じか?まぁ、ギャンブルだけは儲かるとか言ってるけど、多分上手くいかない。
過去に戻ってやり直す人生。タイムスリップ作品では必ずついて回るパラドクスだが、パラレルワールドなら大丈夫。しかし、何人もが5年前の世界に来てしまったらどうなる?後戻りは出来ないので元の世界は人口が激減。そして5年前の世界では埋められた死体がいっぱい。必ず自分を殺すところに笑わせてもらった・・・
元の世界の自分を反省してやり直したいと願う人ばかりなのに、もう一人の自分がいるために矛盾が生じてしまうという設定。ストーリーはなかなか面白いし、トラックに撥ねられても果敢に娘を救出した後、苦悩するマッツ・ミケルセンの演技も良かった。そして旅立つときには白髪染め必携。
一つの町だけの設定だったけど、このドアが全世界に存在したらどうなるのか?やり直したいはずなのに必ず人(自分)を殺さなければならないこと、罪悪感で溢れかえりそうな奇妙な世界を想像するだけで楽しいかもしれません・・・
世にも奇妙なミケルセン
ドアを抜ければ5年前の世界。
そこでは娘も生きている。単純な設定のように思えたけど、
そんな上手く行かなくて、
5年前の自分はどうする?
どう立ち振る舞う?
どう見られてる?
もしかして他にも?
色んな謎が畳み掛けるように出てきて、
どんどん盛り上がって来てとても面白かった。
主人公家族だけの話で終わるかと思いきや、
終盤の怒涛の展開は、そんないっぱいいましたか!
罪深い人だらけの町だなと
怖さを通り越して笑っちゃいました。
マッツミケルセンは、あまり表情が変わらず
感情が分かりにくいけど、
実はあたふたしてるんじゃないの?と想像すると
可愛らしくも思えました。
パラレルワールド
過去にタイムスリップするって書いてる人が多いけど、パラレルワールドだから過去じゃないんだ。(同じような世界が無数に存在していて全く同じ世界もあれば少しづつ違ってる世界もある)
だからドアの外に存在してるのは"過去の自分"じゃないから殺しても主人公は死なない。
守護天使のパパとママ
オープニング・クレジットが良かった。この映画、スタイリッシュな感じがするからかドイツ映画ぽくなかった。ダビッドの浮気相手の化粧や服や振る舞いはとてもドイツだった。
蝶に誘われるパラレルワールドは胡蝶の夢のようなのかなと思ったら違う方向に行ったのが意外で面白かった。隣人の「うるさい、静かにしろ!」(Mittagsruhe!)は昼寝邪魔されたドイツ人のおじさんやおばさんが言いそうな文句で笑えた。が、このおじさんこそが…!
ミケルセンはいくつもの言語ができると言われてるので楽しみにしてた。が、声が本人と違うなあ、こんな話し方かなあとずっと気になって仕方なかった。エンディングクレジットでミケルセンのセリフは吹き替えだとわかった。それですっきりしたけど、他の俳優は皆自分の声でドイツ語を話してたのでちょっと残念だった。
戻ってきたダビッドが妻と娘を守り一人残る決心をしての作戦、来てしまった妻が娘のために夫と二人で残る決断をした箇所に心打たれた。二人ともがレオニーの守護天使。
キャラは濃いけど
残り40分くらいから始まる怒涛の展開。
それはそれで良いんだけど、期待したのはそうじゃないっていうか
そんなにたくさん居るなら、なんかそれまでの展開が否定された気分っていうか。
もうちょっとミニマムに収めた方がテーマ性は際立ったように思う。
”自分とは””人生とは”みたいなところからの”自己犠牲”っていうのかな。
お話としてはソツなくまとめた感じなんだけど、正直 感動ってほどじゃないっていう。
似た感じでいうと「プリデスティネーション」や「アス」の方が、クオリティは上だと思う。
本作よりも後のやつだから、単純に比べられるものでもないんだけど。
一応、本物のパパですよ〜
妻に対して冷めきっていたダビッドが、浮気相手との真昼の情事中に 娘を事故で失ってしまった。
その後、妻とも別居し 何もかもが上手く行かず自暴自棄になっていた時、真夜中に出会った蝶に誘われる様にフラフラと後を追うと、古ぼけた扉に辿り着き、トンネルを超えると そこは「あの日」で、なんとか娘を救うことが出来たのだけれど…。
何だか少し悲しくなりました( ノД`)。
地中の“自分”が見付からないか少しドキドキする要素もあって 面白かったけど、最後は少し悲しかった。
でも、やり直すチャンスが残っていると思わせるエンドだったので、多少は救われたかな…。
でも、あんな扉が街のど真ん中にあるなんて嫌だね(笑)。
人生を簡単にやり直せたら、生きることの価値がなくなると思う。
人生は辛いことだらけだけれど、それは自分が成長するための学びなんだって、再認識させる作品だったのかなと思いました!
顔よりもそのスタイルに釘付けになるマッツ・ミケルセン♡ 2012...
顔よりもそのスタイルに釘付けになるマッツ・ミケルセン♡
2012年カンヌ国際映画祭主演男優賞受賞。
浮気の間に娘を死なせ、すべてを失った男の償いが始まるが、どこかふん詰まり状態。
ラスト急ぎ過ぎ。でも面白い。
2014.10.12
5年前にタイムスリップ
とある洞窟を抜けドアを開けると、そこは5年前の平行世界だった。過去の自分を殺してもう一度やり直す。子供だけが違和感に気づくのは面白い。
厄介なドアがある住宅街
不倫中に娘が溺死し、それから5年経ても妻から許しを得られず自暴自棄になった主人公。自殺を試みた晩、蝶を追いかけ、導かれた洞窟のドアを開けると5年前の世界へ。
自殺のような他殺により、未来の自分に襲われていく街(^_^;)。
ダメ夫だった主人公は、本来5年前に守るべき妻と娘を救うことが出来たのだから良かったのかな…。ただ未来の世界では死んだはずの女児が生き返ることになるし、同級生は5歳上だし、主人公は行方不明扱いになっているだろうし、別の街でやり直すしかなさそうですね。
あの世とこの世を行き来するような、神秘的なイメージがある蝶。
蝶を追いかけプールに落ちて死ぬ娘。
蝶を追いかけ過去へ来た主人公。
時間差パラレルワールドを舞台にしたサスペンスで、この手の話は矛盾が必須ですが、それは現実に当てはめて考えた時のこと。本作は独自の設定内で説明出来るように練られていてとても面白かったです。
高品質
タイムトラベルものだが、それまでの作品とは違った世界観の作品だ。問題の「ドア」は自分が不倫中に娘が死に、妻にも見放された哀れな男が自殺を図ろうとした時にたまたま発見する。そのドアというのは5年前にさかのぼることができ、それで死ぬはずだった娘を救う。それで人生をやり直そうと奮闘する…というのが想像できるが、かなりここからスリリングな展開に。「SFサスペンス」そのものである。5年前に来た主人公は、その場所にいた5年前の自分と争いになり、殺してしまうのである。そして主人公は5年前の自分に成り済まして生きていくのだが、怪しげな隣人や薄々今までの父親と何かが違うと感じる娘など、地味ながら最後まで目が離せない展開だった。ラストは衝撃的な事実が明らかになり、驚かされる。また、オチは何とも言えないもので、良いんだか悪いんだかという感じであった。
ストーリーはややもう少し短くしても良いのではないかと思うが、カメラワークや画質がなかなか雰囲気を出してくれるので、退屈はしなかった。
まれにこういう良作が現れる「未体験ゾーンの映画たち」。これだから毎年楽しみにしているのだ。今後も期待したいと思う。
サスペンス要素の強い映画
ドアを通って過去の世界に行く話です。 サスペンス要素の強い ファンタジー映画です。 内容自体はスリルが有り、 楽しめました。 しかし、 全体的に冗長で退屈でした。 せいぜい 30分に収まるべき内容です。 私は TV ほうそうを録画して、 それを早送りと早見再生を駆使しながら観ました。 映画館で みていたら、 確実に眠っていたでしょう。
ちなみに、 未来の世界から きた人は、 過去の自分を殺します。 そのじてんで未来の自分も消滅するはずなのですが、 なぜか消滅しません。 過去で しんだはずの人の未来の人間が、 なぜ いきているのでしょうか? そういう矛盾は無視した映画です。
そう上手くいかないもう一度の人生
不倫相手との密会中に娘を事故で失った画家のダビッド。妻にも見放され、絶望し、自殺を試みようとした時、不思議なドアを発見。そのドアの先は、まだ娘が生きている5年前の世界だった…。
まるで「どこでもドア」×「タイムマシン」のような不思議なドア。
あくまでこれは物語の設定を設置するのみに留まり、以後は人間ドラマがメインになる。
助けられなかった娘を助け、人生をやり直す。
感動作に進むのかと思いきや…
5年前という事は、当然居るのが、もう一人の自分。その時取った行動は…。
娘は5年後の父に違和感を感じる。
主人公以外にも居る未来から来た人物。その人物に弱みを握られ…。
マッツ・ミケルセンの熱演で、人生をやり直そうとした男が辿る顛末をスリリングに綴る。
ラストはほろ苦い。
が、あれはあれで愛する者を守った、と受け止められないだろうか。
欲望
過去に戻って誰かを救うというのはよくある話ですが、この作品は人の欲が強く描かれていた様に思います。
失ってから本当の大切さに気付いた時に大切な人の為にどう行動できるのか?
自分の欲望が勝るのか、真に大切な者を守るのか、そこが見所ですね。
時間ネタは好きなので、なかなか楽しめました。
5年前にタイムスリップ
静かな空気感だけど、抑揚があるから眠くはならない。
観る側の先入観を裏切りつつ、お約束はきちんと守る。「パッケージから展開がだいたい読めるの映画は嫌だけど、期待を大幅に裏切りられるのはもっと嫌」という人に。
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