「流石フジテレビらしい」幕末高校生 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
流石フジテレビらしい
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高校の歴史授業というより小中学生レベル、幕末の混乱はテレビドラマでも度々描かれているから子供でも知っているでしょう。それに乗じて謎のスマホでタイムスリップというSFトリックを使って歴史を身近に体験すると言うファンタジー・コメディ映画、シリアスなのはNHKをはじめ数多描かれているので漫画チックに寄せたのでしょう、流石フジテレビらしい。撮影は東映なのでまげ物は十八番だから良く撮れていました。
十代の若者受けを狙った作品なので頭の固いおじさんから見れば失笑を禁じ得ない茶番劇、ただ江戸無血開城の史実といっても教科書に書かれていることが全てではないと言う視点は秀逸、おおよそ歴史などと言うものは生き残り組によって都合の良いように脚色されると言うことでしょう。
勝海舟をはじめキャラ設定も独特だが生徒も残念過ぎますね、石原さとみ先生は優柔不断な勝海舟を反面教師として自身の生徒への思いの至らぬさに気付くというのもジュブナイル世代に阿っているようで薄っぺらい気がするが熱演でした。
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