「シャープなセリフとカメラワークに引き込まれます。」大人ドロップ 小林壱岐守則定さんの映画レビュー(感想・評価)
シャープなセリフとカメラワークに引き込まれます。
人生で一度きりの高校3年生の夏休みの物語ですが、「青春物」とひとくくりにできない濃厚な作品です。「大人への階段を全力で昇る。」とか、「失くすことは悲しいことではない。」のようなシャープなセリフがところどころに散りばめられて、ラストカットへの伏線になっています。とにかくセリフがぐいぐいと物語を引っ張って行きます。
カメラワークも、登場人物どおしの微妙な距離感を写していて、リアル感を高めています。
エンドロールにセンスの良いラストカットがあります。エンドロールが終わるまで、席を立ってはいけません。
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