劇場公開日 2014年11月21日

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「"装飾"と"違和感"が邪魔して乗れず。」ランナーランナー 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5"装飾"と"違和感"が邪魔して乗れず。

2014年11月24日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

大分前ぐらいからディカプリオと『ラウンダーズ』の脚本家コンビが準備してるのは聞いてたけど、寝かせ過ぎたのが悪かったのか、イマイチとしか言えない映画だった。
監督の前作『リンカーン弁護士』が良い緊張感、キャラクター、役者に恵まれて最高だったのに、今回は先の3点を上の題名に載せている"装飾"と"違和感"が台無しにしてた。
装飾の場合はBGM。とにかくひたすら鳴り続けてたから、緊張感が吹っ飛んでた。全くないってことはないけど、持続してないし断続的で、殆ど画面をただ眺めてるだけだった。
もう一つの違和感は、キャラクターと役者。演技を見たのは『ソーシャル・ネットワーク』以来だったジャスティン・ティンバーレイクは元から持ってるスター性が折角の良い演技と噛み合えてなかったかな。シャイア・ラブーフが演じていれば、結構説得力出てたかもしれないけど、悪くないだけに勿体なかった。レベッカ役のジェマ・アータートンもチェンバース役のアンソニー・マッキーも印象に残るほどじゃなかった。特に後者のシェイバース捜査官、何であそこまで高圧的で見てて気分悪いキャラになってるのか、それがよっぽど謎だった。
唯一良いところをあげるなら、アイバン役のベン・アフレック。大根役者とか色々言われてるけど、今回の演技は違うはず。カリスマ性と陽気な面に危険な香りをまぶしてて、悪役なんだけどそれだけじゃない面白味たっぷりのキャラクターだったし、それの出し加減もなかなかだった。最後のリッチーとの会話を聞けば、アイバンは一体どんな男でどうしてここまで進んできたか、表情と雰囲気でそこに辿り着けるなんて、良い演技でしか出せないものですからね。ここだけは本当面白いですよ!!
まとめると見所はベン・アフレック!!あとはオンラインカジノってどんなのかがちょっとは分かる!!気になる方はそれ前提で!!

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平田 一