「欠点男女の恋」おとなの恋には嘘がある 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
欠点男女の恋
シングルマザーのセカンドラブは題材的には目新しいものではないが、役者陣の好演や本音チクチク&軽妙な会話のやり取りで、好編大人のラブコメに仕上がっている。
バツイチのエヴァが出会ったのは、同じくバツイチのアルバート。
巨漢の肥満体、禿げ上がった頭、往年のTV番組オタクで、決して二枚目ではないアルバートだが、エヴァもまた年相応のチャーミングさはあるものの凄い美人って訳でもない。
妙にウマが合い、初デートで会話が途切れないほど。
お互い惹かれ合うが、実はこのアルバート、奇遇にもエヴァの知人の元夫で、しかも知人から散々ダメ男と聞かされていて…。
友人たちとの食事の席で、アルバートの前でついつい彼の欠点を言ってしまうエヴァ。
ジョークのつもりだったけど、言われた方は気分いいもんでもない。
娘の友人にSEXを勧めたり、エヴァも欠点だらけ。
自分に自信の無い男女のロマンスを描いたオスカー受賞の名作「マーティ」を思い出した。
欠点だらけの男女のぎこちないロマンスだからこそ、共感出来て応援したくなる。
ラストも後味良し。
ジュリア・ルイス=ドレイファスが好演。
ジェームズ・ギャンドルフィーニの急逝が改めて惜しまれる。
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