ホドロフスキーのDUNEのレビュー・感想・評価
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12時間の映画⁈それはない…
ホドロフスキーは喋りも面白くて
後にリンチが監督した『デューン 砂の惑星』を観たくなくて観たくなくて
息子に引きずられるようにして死に顔で劇場に行った時の話し(笑)
「嫌々観てみたらだんだん元気になった!」あまりにもクソで(爆)
「才能あるリンチがこんな駄作を作るはずがない。製作者のせいだ」
あと食い物で釣ったオーソン・ウェルズの件も
ダリの俺様の話も…何もかも興味深い!!!
立派な本は出来上がった
父親を深く理解する息子も毎度俳優として素晴らしい
若い奥さんはいる猫はいる…もうホドロフスキー万歳!
2022年7月追記
このホドロフスキーのドキュメントを見た時から興味があったので
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の素晴らしい出来に感動した
けどこのヴィルヌーヴ監督のSFはあたしには理解が追いつけず2回見たよ、、毎度2回見なきゃ意味分かんないのよ〜(笑)
そしてホドロフスキーの叩き台も見直した
ついでにリンチのも見た!このディスられてるリンチのが一番分かりやすかった!(笑)
この人がDUNEを撮るのはイメージ違う。
映画ファンでSFファンとしてはエルトポやホーリーマウンテン観たことあるけど、この人のDUNEはイメージ違う。だってこの人カメラ動かさず据え置きでヒッピーとかフラワーピープルとかのラリってるような奇妙キテレツなメークやヘアスタイルでセリフも無く延々変なパフォーマンスして起承転結のないストーリーほとんどない映像を延々と垂れ流す。それをアートと言われたら70年代初頭とかまでのヒッピー文化なのかもしれんが。SFとか動きのある映像に向いてない。2001年宇宙の旅の映像を評価しない人がSF大作撮らない方がいいでしょ。てか撮れないでしょ。ブレードランナーは原作も読んでいたので日本で公開時に観に行ったら私ひとりの貸切みたいだったけど、この高評価ってSF好きな人なの?それともこの監督のファン?はるか昔学生の時小さい映画館でバイトしてた時にエルトポとか上映してた時あったけど全く人入ってなかった。この人が何故DUNEを撮ろうと思ったのか不思議に感じる。絵コンテの衣装観て引いた。大風呂敷広げて凄い人の名前並べて未完の大作とかゆうけど、この監督大作作った事ないし企画だけなら単なる妄想ですから。
ロスト・イン・デューン
鬼才アレハンドロ・ホドロフスキーが、フランク・ハーバートのSF小説『デューン』の映画化に挑むも、実現せず。
テリー・ギリアムの『ロスト・イン・ラ・マンチャ』と同じ映画未完成暴露ドキュメンタリーの類いなのだが、こういうのが本編より面白い時がある。
まず…
実は、ホドロフスキーの作品を見た事が無い。多分。
『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』などでカルト的な人気の名匠らしいが…、スンマセン!
序盤でホドロフスキーのキャリアを紹介してくれたのは有難い。
さて、もし実現していたら、スゲー作品になっていただろう。
作品自体の娯楽性と神秘性。
そこに、ホドロフスキーの哲学や芸術性。
視覚効果や美術に、当時の第一人者スタッフ。
極め付けは、異色の豪華キャスト。サルバドール・ダリ、ミック・ジャガー、オーソン・ウェルズ…よくぞこんなキャスティングを思い付いたもんだ!
実現していたら、『SW』の前。『2001年宇宙の旅』と共にSFのレジェンドと呼ばれ、SF映画の歴史は違っていたかもしれない。
実現出来なかったのに、それを笑い話として語るホドロフスキーの姿が印象的。
本当は、悔しかったんだろうなぁ…。
今こうして幻の作品となり、代わって『SW』がSFのレジェンドとなっている。
映画的に言えば、これもまたドラマチックな運命なのかも。
『デューン』はその後、デヴィッド・リンチ監督で映画化されたが、ご存知の通り…。
今度、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督で再映画化。
鬼才を唸らせるような傑作を、期待してます!
真のエンタメとは何か?
サルバドール・ダリ
ミック・ジャガー
オーソン・ウェルズ
メビウス
H・R・ギーガー
とにかく出てくる名前が大物ばかり。
しかも彼らをハリウッドに寄越したのがホドロフスキーだというから驚きだ。
ギーガーやメビウスがハリウッドに来なければ、ブレードランナーやエイリアンも生まれ得ないわけで。
それだけでもSF史が根底から崩れてしまうだろう。
ホドロフスキーのデューンの遺伝子が、今のSF映画を作ったと言っても過言ではない。
コンテまで起こされていた前代未聞のロングショット、ぜひ劇場で観たかった。
泣きそうになりました。
泣きそうになったのは、全く個人的な理由であるからなのだが、このレビューも殆ど自分の覚書のような形で綴っている訳なのであるから、胸に秘めずに書いておく事にしよう。
やや大袈裟に言えば、つまり、この『DUNE』が、自らの感性を丸ごと包含してしまうほどの壮大さをもっていたからである。
私は映画に限らず、美術や音楽も好むのだが、始まりは「ダリ」であった。ダリの作品に出会い、様々な文化に手足を伸ばしてきたのである。ダリの展覧会があれば足を伸ばし、シュルレアリスムを個人的に探求し『1984』などのユートピア論からニーチェへ、N.W.レフンやツァラトゥストラを経てホドロフスキーへと遂に辿り着いた。
シュルレアリスムからPink Floydへ、所謂プログレを知った。五大プログレに骨抜きにされ、MAGMAの悪魔的音楽に圧倒され、EL&PからH.R.ギーガーの暗黒の虜となった。H.R.ギーガーは『エイリアン』やKORNのジョナサン・デイヴィスのマイクスタンドのデザインなどで有名だ。
SF映画は特に好み『2001年宇宙の旅』『ブレード・ランナー』は、この世における最も偉大な映像作品であるとまで(半分狂信的な神格化であるが...)考えていた。
その全てが『DUNE』に、帰結していた。これ程の運命的な偶然、いや、これはホドロフスキーによる理想的必然だが、私にはずっと探していた真理を探し当てたような、それ程の衝撃だったのである。私はこの作品をもう生涯誰にも勧めることはない。何故なら、私の感性の全てを90分で俯瞰されてしまうかのようだからだ。実際にそんな事は無いだろうと自分でも思いたいが、僕はこの作品を未完でありながらも生涯の傑作に位置付けたいと思っている。N.W.レフンは唯一の観客だと言っていたが、身悶えするほどのジェラシー。
しかし希望は残されており「位置付けたいと思っている」というのは、私の尊敬してやまない現代SF界で圧倒的な才能のある、ドゥニ・ヴィルヌーヴによるリブート計画が進行している事である。『メッセージ』や『ブレードランナー2049』の大ヒットは記憶に新しいし『灼熱の魂』は私のお気に入りの1作である。ホドロフスキーの絶たれた夢を、死して人類の超克を成し遂げたピートよろしく、受け継いで頂きたく、過剰すぎるほどの期待を寄せているのである。
ズルい!
最も観てみたかった作品だったしソレをこんなドキュメントにしたら観たい欲求がさらに膨れ上がるしホドロフスキーの楽しそうに語るインタビューにデザイン画とリンチ作と比較したってまずLOOKが良過ぎる。
リンチの失敗を楽しそうに本人を否定せずに語るホドロフスキーの笑顔に人柄に人間としての素晴らしさを感じる。
ダリにO・ウェルズにM・ジャガーとピンク・フロイドでホドロフスキーの面子だけでも魅力的で実に残念。
このドキュメントを観せられたら当人達はスッキリした感じで語っているけれど観客側からすればフラストレーション溜まりマクりで。
大きく刺激を受けるドキュメンタリー
芸術と狂気
ホドロフスキーがイキイキと語る様は狂気と幼さを合わせる
ホドロフスキーを知っているのが大前提
あくまで映画ではなくメイキングドキュメンタリー
しかしこんなに刺激を受ける作品はなかなかない
あー‼面白かった‼
思わず、じーっと見入ってしまった。 魂こもってるなあの一言。 息子...
思わず、じーっと見入ってしまった。
魂こもってるなあの一言。
息子さんに2年間?6時間の格闘レッスンに驚いた(笑)
でも、素晴らしい才能が集まるとあれほどまでにワクワクするのかと思った。
本当に良いと思うものだけを集めるとああなるのかね〜
最後のエンドロールの配色がおしゃれすぎた。
この世界観を垣間見れてよかった。
フランクルさん
What is to give light must endure burning
どんなことも魂込めることが必須!
ホドロフスキーの映画は観たことないんだけど・・監督本人の魅力が半端...
ホドロフスキーの映画は観たことないんだけど・・監督本人の魅力が半端ないな〜
ダリのエピソードが面白かった。他も色々面白かった。それ本当にあったの?!と思ってしまうようなエピソードの数々。高畑勲の、かぐや姫の物語が出来るまでのエピソードも超面白かったし、作り上げる過程がドタバタドタバタしてるものは面白いな〜関わってる人は大変だろうけど。リアリティーのダンスを観てみようっと。
キラッキラした目
未完に終わった幻の映画ホドロフスキー版DUNEのドキュメンタリー。純粋に最高の作品を作ろうと最強の仲間(魂の戦士)を集めていく過程はジャンプ漫画のようでワクワクする。「1時間半なんて無理。12時間、いや20時間だ!」なんてキラッキラした目で言う監督は最高過ぎるがそりゃ無理だろ、というわけで中止になるもその構想は数々の映画に影響を与えてゆく。そして23年振りの新作「リアリティのダンス」へと続くのでした。
本作だけ観てもつまらない!デューン/砂の惑星→ホドロフスキーのDUNE→リアリティのダンスと観てください!
「狂気がなければ芸術作品は生み出せない」
byアレハンドロ・ホドロフスキー
『デューン/砂の惑星(1984年)』
『ホドロフスキーのDUNE(2013年)』
『リアリティのダンス(2013年)』
1980年 エレファントマン
1984年 デューン/砂の惑星
1986年 ブルーベルベット
これはデビッド・リンチ監督の1980年度の監督作品です。
この後1990年に、私の大好きな"ワイルド・アット・ハート"を撮りますが……。
さて、みなさん。一作、一作、内容を思い出すと、かなり酸っぱい顔になる作品がありますよね?
そう!「デューン/砂の惑星」です。
※実は昨夜30年振りに観ましたが、諸々と酸っぱかったです。
いやいや、大好きですよ!
顔にできたおできを、執拗に気持ち悪く映し出す困ったコダワリとか。
仄暗い、こんがらがったサーガとか。
ナウシカをはじめ、色んな作品に影響を与えた(何故か側面の部分的なアップばかりの)サンドワームとか。
厨二の大好物である"力が覚醒する"とことか。
人気者のシンガーだと?スティングだと?知ったことか!と、これでもか!と格好悪く死なすとことか。
まだまだ可愛いショーン・ヤングとか。
大好きですよ!
でも、ブッツ、ブッツに話が切れて、なかなか世界に迎え入れてくれない部分もあり。
きっと、もっと長い作品だったんでしょうね。
だってある監督は「絶対に12時間で撮る!」と言ってきかなかったんですから。
それだけの時間をかけてこそ、描ける世界観なのでしょうね。
1975年「デューン/砂の惑星」を、12時間で撮ると言ってきかなかった監督がいます。
スタッフ&キャストと言わず「魂の戦士」と呼んで探し求め、変態的な交渉術で天才達を口説き落とし、完璧な企画ができあがっていたのに。
ある理由でダメになったんです。
その過程を、ドキュメンタリーにしたのが"ホドロフスキーのDUNE"です。
ホドロフスキーと言ったら、"エル・トポ"でパンツ一丁で泥まみれで蠢いていたイメージが強いです(笑)すみません、他の作品は未見です。
ハリウッドのメジャーな映画会社に売り込みにいった際に、実は"企画は最高!だけど監督を変えろ"と言われた理由は、この"エル・トポ"のせいでした。
「あんな変人に、むっちゃお金のかかる12時間の映画を撮らせられっか」だったんです。
最近"オンリー・ゴット"をレフン監督から捧げられていた、鬼才、変態、アレハンドロ・ホドロフスキー監督。
ホドロフスキー監督が撮ろうと思った「デューン/砂の惑星」が、どれだけ凄いか「魂の戦士」一覧を見るだけでお分かりになるかと思います。
◎スタッフは下記の通り。
ミシェル・セドゥー
メビウス
クリス・フォス
H・R・ギーガー
ダン・オバノン
ピンク・フロイド
◎キャストは下記の通り。
デヴィッド・キャラダイン
ミック・ジャガー
オーソン・ウエルズ
サルバドール・ダリ(と、ダリのミューズ:アマンダ・リア)
ブロンティス・ホドロフスキー
このメンツで、12時間の映画を撮るって凄くないですか?
ホドロフスキー監督が、目をキラキラさせて当時の様子を語ります。なんだ、こんなに可愛い人なんだー。と思っていたら、むっちゃ笑顔で「私は原作をレイプしてやったんだよ!レイプしてやった!」と繰り返していて、びっくりしました(笑)
いや、80歳過ぎてこのテンション!素晴らしい(でも、息子さんで俳優のブロンディス、疲れそう……)。
当初は、特撮に「2001年宇宙の旅」のダグラス・トランブルを予定していました。
でも打ち合わせ段階で、ホドロフスキー監督そっちのけで電話に40回も出るその不遜な態度で「あいつは魂の戦士ではない」と断るとことに。
爽快!
ホドロフスキー監督は"映画は自分にとって芸術なんだ"と繰り返し言いますが、それがよく分かるエピソードです。
さて、ここまでできあがっていた企画が、監督へのダメ出しでなくなってしまいます。
が、満を持してリンチ監督が映画化するんです。※ホドロフスキーの企画は映画化してません。
ホドロフスキー監督は泣いたそうですよ。でも、勇気を振り絞って映画を観にいったそうです。
「リンチだぞ、あの天才リンチが撮った映画。とても敵うわけない!けど……」
この後、ホドロフスキー監督は満面の笑みで続けます。
「けど、大失敗やん!酷いやん!」
リンチ監督の「デューン/砂の惑星」を観て、すっごくハッピーになった!って。
あ、決してリンチ批判をしているわけではないんです。
ホドロフスキー監督は確信したんですよ、自分の企画が間違ってなかったって。自信を取り戻した満面の笑みだったんです。可愛い人。
ホドロフスキーのDUNEは幻の作品となってしまいましたが、その企画の片鱗はSWにも、フラッシュゴードンにも、エイリアン(ホドロフスキーのお陰で出会った2人が作ったんだもの)にも、最近ならプロメテウス等にも見つけられます。
未完なのに、多くのSF作品に影響を与えるとは。凄いです。
ギーガーや、レフン監督の貴重なインタビューや、クリス・フォスの宇宙船のイラスト(凄く良いんですよこれ!)が見られるだけでも素晴らしいです。また、もし本当に映画化されていたら、SWはどうなっていたんだろう?と思いを馳せるのも楽しい。
「狂気がなければ芸術作品は生み出せない」と"ホドロフスキーのDUNE"で繰り返し言っていた監督と、プロデューサーのミシェル・セドゥーがそれから35年後に再びタッグを組んで制作したのが、"リアリティのダンス"です。
本作は、ホドロフスキー監督半生の映画化です。勿論、ご本人も出演されてますよ。
あ、半生というか、子供の時に体験したエピソードの数々と言った方が良いかもしれません。寺山修司の「田園に死す」に確かに似ています(あ、VHS持ってます)ね。
色々と、妙なんです(笑)
父親(ブロンティス・ホドロフスキー)は厳格というか、息子のアレハンドロを強く育てたいと思うあまり、麻酔ナシで歯科治療をさせたりします。
巨乳の母親は(オペラ歌手志望だったみたいで) 普段の喋る口調が、全てオペラです。暗闇を怖がるアレハンドロを靴墨で真っ黒に塗って克服させたり、夫の伝染病を放尿で治したりします。なんでしょう、何かを超越した女性です。
そんな幼少期のアレハンドロを、優しい目で見つめて励ますホドロフスキー監督。
妙なエピソードから垣間見られる、チリ政権下の抑圧された恐怖と奇々怪々な貧困生活。
ホドロフスキー監督は、現在86歳です。
本作を観ていて、創作の源になっていた狂気と、漸く折り合いをつけたのかも知れないと思いました。凄く、解りやすい作品です。
独裁的な父と、その父に抗えない母と、あの時代を赦す。
ホドロフスキー監督の悟りと、優しさを感じる作品です。
そして同時に、ホドロフスキー監督とのサヨナラが近付いていることを、強く感じる作品でした。
いつまでもお元気で!そう願わずにはいられません。
原題が「LA DANZA DE LA REALIDAD(英:THE DANCE OF REALITY)」です。
真実のダンス。現実を思いっきり踊らせる。現実を好き勝手にダンスさせて、滅茶苦茶にして、そうすれば何かが再生されるのかも知れない。
私もリアリティのダンスをしようか。
できれば3作品、纏めてどうぞ!
創作者は観るべき
妥協できない純粋芸術に身を捧げた創作者の言葉は胸をうつ。
今、こういう生き方ができる人がどれだけいるだろうか、と思ってしまう。
結局DUNEは完成しないわけだが、単なる幻の作品、ということで終わるのではなく、ちゃんと今の時代につながっている、というしめなのが良い。
はた迷惑で愛らしい「作る人」
久しぶりに映画館で爆笑した。
あ〜ぁ、作る人って何てはた迷惑で愛らしいんだろう。
ちっちゃな悪ガキを見守るように父アレハンドロを見る
息子ブロンティスの慈愛に満ちた眼差し、そして最後の言葉。
彼はきっと何度もこの言葉を自分に言い聞かせて
ままならないその人生に折り合いをつけてきたんだろうな。
夢は世界を変える
映画が始まる前、前の回を見終わった人達が一斉に物販コーナーに大挙してきたのが印象的だった。
「完成された未完成」としてお蔵入りになってしまった、ホドロフスキー版DUNEの制作秘話と頓挫の理由を描いたドキュメンタリー作品。
少年のように目をキラキラさせて、当時のことを語るホドロフスキーが非常に魅力的である。
彼は製作陣、キャスト共に最高の魂の戦士たちを集め撮影に臨もうとしていた。ダリ、ミックジャガー、オーソンウェルズ、ピンクフロイド、、etc。
そんな強烈なスパイスたちの共作が、夢として消えてしまったのが本当に残念である。
結局ホドロフスキーのDUNEは頓挫し彼の心の中に大きな喪失感を残したものの、数年後公開されたリンチ版DUNEの出来栄えの酷さに(決してリンチを批判している訳ではない)
彼は元気を取り戻し、自分が信念を曲げなかったことに誇りをもつ。
彼の中での映画は、ビジネスである前に芸術なのだ。
そして芸術家である彼の夢は、後に世界的ヒット作となる映画(スターウォーズ、エイリアン、ターミネーター、フラッシュゴードン、コンタクトなど)の中で芽を出すのであった。
「失敗を恐れてはいけない。夢は世界を変えるのだ」という彼の力強い言葉が心に残った。
DUNEの絵コンテを描いたメビウスの絵がとても魅力的で、初めて大友克洋の絵を見たときを思い出した。
映画終了後、物販コーナーに並ぶ彼のデッサン集に駆け寄った。つい1時間30分前の光景を思い出しながら。
@アップリンク
不覚
今は無いスターログというSFビジュアル誌を読んでいた者だから感慨深げなドキュメンタリーだった。大画面でクリス・フォスのメカが映しだされただけで胸に迫るものがある。
ホドロスキーの強烈さがプリ・プロダクションをドラマチックに魅せてゆく様に引き込まれてゆく、必要なのが技能よりも“魂”を表現できるスタッフというのは面白かった。ダグラス・トランブルよりもダン・オバノンを選ぶ件は、本当に彼らしい。
正直にいえば当時のハリウッドはアメリカン・ニューシネマが下火になり大作といえばパニックぐらいのもので後の「スターウォーズ」も中規模の映画だった。(映画雑誌の前評判の無さも顕著だった。なにしろスターが出ていないから)だから、彼の作品が実現しなかったのは当然といえば当然かもしれない、それでもブロンティスの「あれもデューン、これもデューン」に不覚にも泣いてしまった。
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