激戦 ハート・オブ・ファイトのレビュー・感想・評価
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最後までは観れる
俳優が子役を含めて良かった。そしてストーリが単純だが、どうなるか気になるという点も良かった。格闘映画といえばトレーニングのシーンだから、そのシーンは余程のことがないと失敗しないだろう。
ということで、最後まで観れる要素はあった。
総合格闘技のストーリー部分では、10回勝ち抜けるのか?そんな単純にはいかないからどうするのかという、この勝ち抜きというルール的にも話の展開を、あえて観客に読みやすくして、興味を引っ張っていくという点では上手くいっていと感じた。
しかし、そこまで引き込まれなかった理由が分かったのは、主人公が試合に出るとなったところからだ。
結局、弟子も病気の母親と子供達も、この為の小道具でしかなかったと分かったからだ。
もっと単純に主人公だけに焦点をあてたストーリーであれば、潔く入り込めたと思う。
最後に主人公を盛り上げる為に登場しているだけの人物たちの話だからどうも乗れないし、そもそもその部分に時間を費やし過ぎだろと、結局なってしまう。
そういう意味では、ネタを何度も使っている点も、それが伏線というか分かりやすさになって、観客が感動などをすると、作り手が思っている節があった。
全体の見せ方は上手くは無いが下手でもなかった。
そういうことで最後までは観れる、観させられる、という映画だった。
熱き魂は立ち上がる
八百長で落ちぶれた元ボクシング王者ファイと、父親の会社の倒産で無一文になった青年スーチー。人生どん底の男二人が師弟となり、総合格闘技MMAに挑む!
警察モノや犯罪モノのアクションを得意とするダンテ・リム監督が描く、熱き男たちのドラマ!
やはり最も盛り上がり熱くなるのは試合シーンだが、単なる格闘技映画に非ず。
二人の背景、背負うもの、それぞれの交流のドラマがしっかり描かれているからこそ、クライマックスへの興奮と感動がより熱い。
ファイが間借りする部屋の主のとある母と娘。この親子には悲しい過去が。
孤独な男と孤独な親子の交流は束の間、無惨に引き裂かれる…。
ファイのトレーニングで試合出場を果たしたスーチーは、粘りに粘って連勝する。
その理由を問われ、諦めない姿をある人に伝える為だと。
強豪との試合で、スーチーは重傷を負う。
とっくに峠を過ぎたファイは試合への出場を決意する。
弟子の為に、母娘の為に、己の為に。
ファイターを演じるにあたって過酷な肉体改造と格闘訓練をしたニック・チョンとエディ・ボンが、文字通り体を張った熱演!
試合シーンはガチ・アクション!
手に汗握り、力が入り、本当に骨が折れてしまうんじゃないかとハラハラ、そしてエキサイティング!
自分には何が出来るか、何の為に闘うのか。
諦めなければ、希望を持てば、熱い魂を見せた時、人は必ず再起出来る!
激熱!MMA映画!
(私は)初めて本格的なMMA映画を観た!飛躍の部分も含めてリアリティーラインの設定が抜群!また総合格闘技が観たくなった。主人公と少女の交流が胸熱。足を踏むシーンが伏線になって…うまい!かーちゃんもうちょっとしっかりせー。トレーニングシーンは最高!最高!百円の恋以上!クライマックスまで体見せないようにしてるのに、ポスターで見せちゃダメでしょ!てかウォーリアーはいつになれば日本で観れるんだコノヤロー!?
岡崎慎司が...
「激戦 ハート・オブ・ファイト」見ました。面白い。熱くて痛い。そして娘がかわいい。そして岡崎。
この手のファイト映画はたくさんあるけど、痛い感覚は歴代最強だと感じた。これでもかと延々にトレーニング描写が続くのがクドいと思ったけど、ファイトを生々しく見せるための周到な計算として、非常に秀逸。首ポキのトコも、全体の関節決めるとこなんかも、こちらが顔を歪めてしまう。派手という意味ではなく、とにかく痛いんです。それとファイターの身体。俳優の元々の身体は知らないが、今作のあの仕上がりが凄まじく本物。師匠は序盤は常にTシャツ姿だけだ、身体の仕上がりを隠しきれてないのも面白い。
あとはキャラクターの距離感もウザくなくていい。最初はバラバラなんだけど、徐々に関係が近くなっていく過程の潔さ。変に優しく男気な言葉をかけるとかじゃなくて、ヒートアップしていくトレーニングで関係を描き切ってる。それと対象に母子との関係はかなりベタベタに丁寧かつ、優しく描かれてる。このバランスは良かった。抑揚。
キス云々の場面、あれはアドリブですよね?その後に2人が倒れ込んで笑うのは微笑ましくてよかった。
主人公が終盤に怒涛のピンチを迎える。母は施設送り、娘も施設送り、弟子は病院送り。どうしようどうしようと静かに焦る主人公。その後になんで彼はリングに立つのでしょうか?それは、彼に出来ることはリングに立つことだけって事だと思った。不器用すぎて真っ直ぐすぎる。現役時代の黒歴史を自らの手で戒めるという意味もあるのでしょう。ここがポイント。胸アツポイント。世界のムネアツ。
映画のストーリーがマーク・ウォールバーグの「ザ・ファイター」を連想させるが、ファイトシーンも人物描写も今作の方が桁違いに素晴らしい。カット数が多めで諄くなく、テンポが良くて飽きない。ただ少し説明が足りない部分がある。大会のルールとか、全体の時間の流れなどが分からなくて、急に試合してあっという間に勝ってしまう。
あと、弟子の顔が岡崎慎司に激似で驚いた。
総合が本格的
格闘シーンの動きはUFCの試合を見ているようで、肉体も非常にビルド&シェイプされていて、素晴らしかった。弟子のチーは初戦をほぼ打撃の技術だけで挑んでいたのだが、打撃が上手で、寝技はしのぐ技術だけあれば充分いけるというのは、先日UFCでマーク・ハントがヘビー級タイトルに挑戦したことでも違和感はない。
試合よりもきつそうなトレーニングの場面が延々続くのは非常にアガる。ワンカットですごい懸垂や腹筋をしているのは本物感たっぷりだった。
サイモン&ガーファンクルのカバー曲が翻訳付きで流れるのだが、とんでもなく暗い曲でびっくりした。
お母さんが精神を病んでいて、彼女の場面はかったるかった。やたらと水を被ってびちょびちょになる場面が多かった。
(追記)
サンプルDVDで見ていて、近所でも上映があり、スクリーンで再見した。テレビで見るのとは迫力が桁違いで、すごくよかった。音も映像もよかった。
とにかくきつそうなトレーニングを延々やり続けていて、順撮りだったのかな、冒頭と終盤で体つきが違っているような気がした。
チーが元々やっていたテコンドーが全く通用しないように描かれていて、テコンドーをまるでなかったかのようにすっぱり捨てていた。テコンドーも活かして戦うところが見たかった。
女の子が天真爛漫でかわいかった。彼女が格闘技を習っていじめっ子に復讐する場面も見たかった。
初回見た時は、お母さんの狂いっぷりがきついと思ったし、表現として深刻な心の病を単なるドラマ上のバイアスで使うのもいかがかなと思った。作者にそれほど描きたいものや、描くべきものとして取り上げている感じもしなかった。2回目見てもそれはあまり変わらなかった。子供が大怪我するところも見ていて嫌だった。もうちょっとスマートに表現して欲しかった。最終的にハッピーエンドだったようで安心した。
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