アデル、ブルーは熱い色のレビュー・感想・評価
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どちらにも共感
長編ものはいつも後回しにしてしまう。 パルムドールを受賞していること、 スピルバーグの絶賛コメントがこの作品のクオリティを観る前から表してはいたと思う。 そして、いよいよ腹を決めて観てみることに。 美しい表現というテーマではフランス映画独特の刹那的、背徳感ある一部始終に、どっぷり浸ってしまい、気が付けはノンケの私でさえ、レア・セドゥなら真っ逆さまに恋に落ちるだろう予感までしてしまうw そして脚本も、アデルにもエマにも共感するように出来ており、 一番切ないのは観ている側というオチに。 せめて2人の未来に幸あらんことを願ってしまう。 最後にカフェで話し合うシーンだけ 何度も観てしまった。 熱い夏が過ぎての秋は、その反動でいつもより寂しく感じる。 この先も事あるごとに何度も観てしまうんだろうな、この作品は。
半開きの口
三時間の長丁場だが二人の女優の魅力で退屈に思える場面も無く短いとさえ感じてしまうのは少し大袈裟かもしれないが素敵な世界観。 アデルとエマに魅了され人を愛するのに男も女も関係無くて誰もが経験するであろう恋愛をドキュメント要素や哲学も入り交じりアデルの成長を見守る感覚で共感が出来たり。 いつでも口をポカ〜ンと開けて心ココに在らずな表情で地に足がつかずフワフワしている感じのアデルがキュートで別れ際の口論では涙が出そうになる。 男が男を愛そうが女が女を愛そうがいわゆる普通に愛そうがエマや特にアデルには感情移入とか出来る筈。
普遍は、繊細で溢れてる
きっと、 世の中で、 どこでも見られるような、 普遍的な出来事。 人が人に惹かれ合い、 お互いの人生でかけがえのない、 存在に、 なり得たかもしれぬ・・・ 物語。 私にも、 こんなにドラマティックでなくとも、 こんなに美しくなくとも、 こんなに激情に駆られなくとも、 経験がある。 だから、こんな普遍を こんなにドラマティックに、 こんなに美しく、 こんなに激情に震わせて描くから、 素晴らしい。 個人的には、終盤の、 本当の終わりを悟るまでの、 アデルの期待と失望が、 交互に訪れる眼が、 心に刺さって、 たまらない。 ラストのブルーが、冷めていく。
性別を超えた愛
かれこれ3回くらい見ていますが全く飽きません。恋愛対象が違っただけで、私もアデルも全く同じ状況で苦しんだり、笑ったりしているんだなあと。共感できるシーンが多々あって感情移入しやすい映画でした。エマとアデルの家庭環境の違いが描かれていたり、おいしそうな料理が沢山出てきたりなど視覚的にもとても楽しめる映画だったと思います。少し長く感じたけれど、登場人物の感情の変化を繊細に描いている所はさすがパルムドールを獲っただけあるなと思いました。この映画に出会えてよかった。
ただ綺麗
セックスのシーンもひたすら綺麗。 カフェのシーン切なくて胸がいたかったです。 愛してるのにどうにもならない。 ラストも好きです。 ただ気になるのは、アデルの始終だらしなく開いてる口と食事の仕方が汚いところですね。パスタ食べ方があんな汚い女の子初めて見ました。
皆さん仰るように,女性同士の物語ではありますが普通の (?) 恋愛...
皆さん仰るように,女性同士の物語ではありますが普通の (?) 恋愛映画です。 アデルは幼稚すぎてエマとは釣り合わなかったと思います。 最後のシーンではちょっと成長したかな。 描写がリアルすぎて胸が悪くなりました。
後半で印象ひっくり返された
前半はアデルの気持ちが好奇心にしか 思えなかったけど (元々、一目惚れを信じてない) で、中盤も行為にしか興味ないのかな なんて見方してたけど、 後半30分くらいの空虚感というか虚しさが 半端なくて、すごい感傷的になった。 とくにアデルとエマがカフェで再会するシーン アデルが抑えられなくなって、エマも涙として気持ちが溢れて、どうすることも出来ない不自由さに胸打たれた 喧嘩のシーンもすごく感情的で良かった この映画が凄いのはラブシーンだけでなくて そういう心の揺れを完璧に表現してるところだと思う ラストカットもフランスぽくて良かった
美しい
たまたまスカパーでやっていて、観るものがなかったので渋々。 気づけば涙を流す程感情移入してしまいました。 好きになった人が女性。ってだけ。 嫉妬やすれ違いでうまくいかなくなるも、思う気持ちは変わらず。 切ないのに、綺麗で美しいと、素直に思いました。 出てくる絵は、とてもうつくしいです。
エマ役のレア・セドゥがとても魅力的。青い目で見つめる感じも、笑った...
エマ役のレア・セドゥがとても魅力的。青い目で見つめる感じも、笑ったところも、出だしから惹かれてしまう。 ところどころに、映画のストーリーに絡む物語の一説なども登場して更に心惹かれるものがある。 哀しい終わりではあるけれど、エマの心が完全にアデルから切り離されることはないだろうし、またアデルにもそれは不可能だろう。 運命を感じさせる、官能的で素敵な映画だった。
フランス映画
フランス映画が好きなので鑑賞したんですが、イイ意味で期待を裏切られました。予想としては官能映画と言ってもフランス映画特有の優雅な音楽に乗せて清々しい雰囲気を描くと思っていたのですが、実際は音楽などもあまり用いず、二人のレズビアンを生々しく純粋に描き、ラストは切なく終わるというものでした。 正直、二人の演技には脱帽です。今までこれだけ激しく踏み入ったシーンを含む映画は無かったと思います。 原作を知らないので、相違点があるのかもしれませんが、これ以上もこれ以下の仕上がりにもならなかったのではないでしょうか。 一つ歴史に残るフランス映画だと思います。
綺麗で深い
アデルとエマの気持ちは私には理解し難い部分もあるけど、同性、異性関係なく、愛したい愛されたいと思うが故に、寂しさや孤独ですれ違ってしまう2人に深い愛を感じました。 孤独や嫉妬を感じ、独占欲や許せない気持ちが芽生えるのも好きだからこそ。どんな愛でも変わらないはずなのに、愛って深いなぁとこの作品を観て考えさせられました。 アデルはすごく可愛いし、エマは綺麗だし、そんなふたりの愛が、肌で感じられるような作品。 繊細です、とっても。 アデルとエマの、言葉では表現できない表情、あの演技は圧巻です。特にいろんな表情をみせてくれたエマに釘付けでした。ゲイバーでカウンターに座り、アデルと話すエマの表情が、とても大人っぽい。言ってしまえば2人の出会いはあのシーンが始まりなので、(その前に出会ってはいるけれど)すごく重要な部分だし、年上のエマは慣れない席でのアデルを優しく包み、リードしなければいけない。優しくて大人で、でも気取ったものを見せない。笑顔ひとつとってもすごく印象深かった。 のめり込める作品です。 素直に、綺麗な愛だなと思います。 観てよかった。
衝撃の次にうっとり
レズビアンというテーマは日本ではまだまだ受け入れ難いかもしれない。映像ではかなり激しく、一人で観るに限るかも。でも、最初は衝撃だったのが次第にうっとり、特にエマの笑顔にはドキッとさせられ・・・ 同性愛だって、当人にとっては異性愛と何ら変わらない真摯なものなんだな。ああいうラストがまた良かったな。
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