劇場公開日 2014年4月5日

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「若いときにみたかったなぁ」アデル、ブルーは熱い色 souldog76さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5若いときにみたかったなぁ

2014年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

主人公は2人 画家のエマと 文学を愛する高校生アデル

個別の演技に関しては良かったなぁって思える所がありました。
話の後半にベンチでアデルが寝てるシーンの映像は奇麗だった。
断片的には好きになれるとこもありましたが、

アートも文学も映画も音楽も映画のエッセンス程度にしか使われてなく残念だった。画家でエマが絵について語るシーンがあるのたけど、表層的で軽くげんなりした。
芸術的が映画に出てくると芸術に対してストイックな物を求めてしまう僕の悪い癖なのだろうけど‥ 本当にこいつ絵とか好きじゃねーだろ みたいに思える。
エマは劇中シーレの話が出たり読んでる本の表紙がシーレだったりシーレが好きなのかもしれないけど、最後のエマの個展で展示されてた絵はテキトーな絵を描く奴がシーレとか使うんじゃねーよ!って思った。
テーマはレズビアンロマンスみたいなので僕の映画の見方では公平な評価はできないと思うけれども、同性愛の表現方法もナーンか納得いかねぇ。
主人公のアデルは同性愛者でもないし、エマでなければいけない程の強い執着がある訳でもなく、たまたまタイミング的に好きになったのが同性愛者のエマだっただけで同性愛にしなくても良い話だった。パートナーの彼女でなければいけない決定的な理由もなかったし話題の為の演出の様な気がして好かなかった。
エマ役が男になっても話に何ら影響持たないとしか思えない。

芸術的なアプローチも同性愛をテーマにしたアプローチも場当たり的で萎えた。芸術的や同性愛的な要素を全く削除してしまっても同じ内容の作品になったはず、その場合話題にはならなかったと思うが。

間延び感がありありでもっと短くすればいいのに
カメラが寄ってて好きじゃないカメラワークだった。
薦められて見ましたが‥ ‥
ポールトーマスアンダーソンの映画のあとに見たのが良くなかったのかも。(ポールトーマスアンダーソンもカンヌとってますが‥)

フランドワオゾンとかパトリスシェロー(2013年に亡くなられましたが)とか日陰のふたりの時のマイケルウィンターボトムなんかが作ったら良かった作品だったかもね

souldog76