「冷めやらぬ熱い色。」アデル、ブルーは熱い色 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
冷めやらぬ熱い色。
カンヌで史上初、パルムドールが主演女優にも贈られた話題作。
物語的にはレズビアンのラブストーリー、というくらいの枠だが
その世界に足を踏み込んだことのない人には類まれなる神秘。
様々な観方ができそうな作品ながら、この長尺でどうなるのかと
最後まで不安にさせる演出もお見事。フランスのコミックが元と
なっているのをアリアリと彷彿させる、モロに感じさせる手法は
どれほどの熱意で俳優が挑んだことかと、後々まで興奮させる。
主演女優のだらしない口元と、ブルーを使った背景小物演出が、
この欲望と情熱を冷まそうとしているのにまるで効いていないと
いう、青春の一ページがこんなだったら眠れないよ!という作品。
日本のアカデミー賞俳優も頑張れ。
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