「何もかも違うから愛しあった」アデル、ブルーは熱い色 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
何もかも違うから愛しあった
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  第66回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。
 Netflixで2回目の鑑賞。
 福山雅治の楽曲「蛍」の歌詞の、「僕たちは 何もかも 違うから 愛しあった」と云う部分が思い浮かびました。自分に無くて相手にあるもの、その逆もまたしかりで補い合う。
 反対に、相手のことを深く知れば知るほど、これまで気づいていなかった自分のことが理解出来ていく。それが恋愛の面白みであり、恐ろしさなのかもしれないと思いました。
 育ちの違いであったり考え方の違いであったりが、相手との比較対象として如実に、容赦無く曝け出され突きつけられてしまう。これは避けられないことなんじゃないかな、と…
 素直に受け止めて、どんなことも尊重し合うことが出来たら良いですが、そんな簡単に割り切れないのが人間の心。相手を愛するが故、自分に無いものを羨んだり、嫉妬したり。
 歩み寄ることが出来たら別れは訪れなかったかと云うと、それは違う気がする。どちらが悪いと云うわけでは無いですが、アデルにとっての初恋なのが重要な要素かもしれません。
 未熟だったからこそ、どうすればいいのか分からなかった。どの道、ふたりは長続きしなかったかも。お互いに、将来幸せが訪れんことを願うばかりです。恋愛とは奥深いなぁ…
[余談]
 濃厚なラブシーンについて。
 DVDではモザイクがありましたが、ネトフリで配信されているものにはそれが無く、余計にリアルで生々しかったです。
 決して本物ではないのでしょうが。
※修正(2023/10/11)
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