さいはてにて やさしい香りと待ちながらのレビュー・感想・評価
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『さいはてにて』は珠洲市になると思うが、元々ここには線路が通ってい...
『さいはてにて』は珠洲市になると思うが、元々ここには線路が通っていた。だから、金沢市から午前2時位に出る列車に乗ると、『さいはての街の朝市』に間に合う時間に着いた。
それが今ではバス路線となる。つまり、金沢までは近くなったが、そこから、珠洲市となるとやはり『さいはての街』になる。
さて、それは良いのだが、この地で女手だけで子供を二人抱えて生活するのは大変な事だ。
まぁこの映画は『人間万事塞翁が馬』なのは良いが、削りに削った『勧善懲悪』で『予定調和』になっている。『よだかの星』の引用が全く生かされていない。そして何よりも北陸としてのアイデンティティが全く見受けられない。少なくとも、演じる子供たちまで、東京の児童劇団員を使っているようだ。まぁ、演出家にとっては金沢と言えど、『さいはての街』になるのだろうが。
因みに一人当たりのGNPは台湾に抜かれている。多分、日本人はそれを知らない者が多い。脱亜入欧ばかり気にしていた日本は、中国の大陸と台湾と香港の関係を俯瞰しながら憂える前に、九州程の面積しかない台湾に経済的に抜かれている事を認識するべきだ。そして、貧困な日本経済を整えて行かねばなるまい。日本は良くも悪くもファーイーストになっている。
でも、そんな事気にしなくても良いと思うよ。日本の女性が本当の意味に置いていずれこの日本を立て直してくれると信じている。勿論、狂乱の経済は二度と訪れない。その方が良い。頼むぞ、懸命な女性諸君!
ゆったりとした時間
金沢出身なので観てみることに。
予想通りのまったりとした作品だった。
「しあわせのパン」とか「ぶどうのなみだ」に近いようなものもあり、「ふしぎな岬の物語」ほどの展開はないような。
4歳(確か?)の時に両親が離婚し、母親について行った永作さん演ずるみさき。
お父さんのことは大好きだったので、お母さんを選んでしまった自分が「お父さんを捨てた」という罪悪感を負い続けてきた。
そんな中、お父さんの漁船が行方不明で何年も経過し、お父さんの借金を引き継ぐところから話は始まり。
お父さんが残した奥能登の船小屋に東京から移り住み、珈琲屋さんを始める。
道向こうの民宿に住む、佐々木希ちゃんはシングルマザーで2人の小学生の子供がいるが金沢にキャバ嬢として出稼ぎに。
放置されていた子供達がみさきを頼ってくるようになり。
最初は嫌悪感を抱いていた佐々木希ちゃんも、自分の客がみさきを襲ったことから2人は打ち解け、一緒に働くようになり。
穏やかに時が過ぎていく中、今度はみさきの父親含む仲間達が白骨化した状態で見つかり。
みさきは「もうこの波の音を聴いていられない」と一度離れるも最後には戻り、佐々木希ちゃんの「おかえり」とみさきの「ただいま」で物語は終わる。
箇条書きにするとなんてことない話しだけれど、
みさきの感情の変化、佐々木希ちゃんやその子供達の感情の変化を絶妙に組み込んだなと思う。
感情揺さぶられることはないけれど、ゆったりとした時間を眺めているとこちらも心穏やかになれる、、、そんな作品。
好き嫌いが分かれるし、繰り返し観たいほどではないから人にあえて薦めることはないかなぁ〜という感じ。
物語は淡々と進む感じ。海の音と静かな街の景色。それとは対照的に性的...
物語は淡々と進む感じ。海の音と静かな街の景色。それとは対照的に性的な絡みもあって、ギャップがあるといった印象。東京のど真ん中に住んでる私からしてみれば、ないものねだりなんだろうけどこういう自然の景色や素朴な暮らしに憧れたりもする。ラストは「これで終わり?」といった感じだったけど、これからの4人の暮らしをのぞいてみたくなった。子役ちゃんたちの演技がとても良い。
静かに時を待つ…
4歳の頃に父と別れ30年…消息不明の父が遺したものは小さく古びた船小屋だった。
岬はその船小屋で焙煎屋を始める。
向かいの民宿に住む小学生の姉弟は金沢へ仕事に行った母親をいつも待っている。
テーブルに残された手紙とお金、カップ麺…
シングルマザーの厳しさを物語っているかのようだ。
キャバ嬢をしている母親の客が民宿に居座る。
子供達は怯え岬の店に泊まる。
そんなある日、子供達を友達の家に送り届け店に帰ると男が店内に居て岬に乱暴しようとした。
危機一髪…シングルマザーの絵里子が岬を助けた。
岬は絵里子を子供達が寂しい思いをしないよう焙煎屋で雇った。
船小屋で父を待つ岬に絵里子は、ヨタカ丸で一緒だった人を民宿に招待し話を聞いたらどうかという。
自分の知らない父の足跡…岬は父に会いたい思いを募らせた。
そんな矢先、海から白骨が引き上げられたとニュースが流れる。
ヨタカ丸の家族は皆、帰らぬ人を待ち望んでいた。
しかし岬は…
父の死を受け入れられない。
さいはてのヨタカ珈琲を残し姿を消す岬。
絵里子と子供達は岬の帰りを待つ…
海に灯を灯しながら…
岬は帰るべき場所に辿り着いた。
珈琲の香りと波の音…
自然が美しい。
人と人…ブレンドされて味わい豊かな作品になりました。
すこし気になるのです
先ずは作品全体としてのクオリティは低くはないと前置きをして違和感を感じた部分を記載します。『よだかの星』映画では"醜いアヒルの子"同様、社会に対する異質なものとして使われています。"娼婦"という俗意も若干意識にあるかと思われますが、あくまでも"よだかコーヒー"の店主は主人公であり、屋号が映画の物語寄りであることに不自然さを感じました。お母さん役の方は芝居が雰囲気に流れていて、役を生きることが出来ていません。前半の芝居に大きな違和感がありました。短いシーンではありましたが、永瀬正敏は良い芝居でした。カメラは良かったのですが、編集は一工夫ほしい。リズムがパターンに落ちています。演出は概ね良かったのですが、ラストの観光客は必要でしょうか?良い現場だったと思いますが、今一歩詰めきれなかったという印象です。
全体的に
よかった。癒された。
ただ登場人物の素性が描かれなさすぎ。おばあちゃんと呼んでいる人と佐々木希はどういう関係なのか?永作博美の生い立ちは?そして最後になぜ戻ってきたのか?謎の部分が多かった。
もったいない
情景、演技すばらしいのに。
描ききれていない、描かれない心の動きがあってそれが
すごく目立ちました。
・他に気になった所
以前にやっていた東京の珈琲屋さんの店主が調合する豆が大人気で
客が離れないという描写が最初にない。
石川に移住して生活してヒトに賃金払ってやっていけるの、
おかしくない?ってのがずっと引きずってしまう。
・あんだけ離れないと言っていた地を離れ、何をしにどこへ行ったか
わからないまま、突然に帰ってきて、みんなで抱きついてて。
強引に終わらせすぎです。
ゆったりとした情景描写のなかでじっくりと心情の変化を描く
タイプのものなので、映画の決められた尺にパックするのが
難しかったのかもなというのが感想です。
冒頭の語り口はとてもスマートで素晴らしかった。
話がどうやって進むのだろうという興味が持てるので。
出演者の演技については一部を除き不満はほとんどありません。
特に姉弟の演技は素晴らしかった。演技らしくない演技。
残念!
『能登」の住むものとして見に行かなければという義務感もあって居たたのですけど、ストーリーが面白くない!
自伝でもないし、二三味さんにインスパイアされた作品としていいとk路を探そうとしましたが、わたしは共感できませんでした(^^♪二度目はありえませんね!
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